エディンバラはイギリス・スコットランドの首都で、名門エディンバラ大学を含め大学が全部で4つありますし、スコットランドでは2番目、イギリス全体でも7番目に大きな都市なので留学や仕事で来られる機会のある方も多いと思います。

今回は、エディンバラ在住四年目の私が、エディンバラ移住を考えている方のために、エディンバラのいいところと悪いところをご紹介したいと思います。

私は留学・就職を経て、未だエディンバラに住み続けているので、基本的にはとても住みやすくて良い街です。もちろん誰にもオススメしますが、具体的には何がいいのか、そして悪いところもあるのか気になると思うのでそれぞれに分けて書いていきたいと思います。

 

エディンバラのいいところ

街が美しい

エディンバラは街全体が世界遺産に指定されているとても古い街です。街の中心のエディンバラ城を囲って、古い建物がどこまでも並んでいます。

初めてこの街に来た時は本当に息をのむほど美しいと感じました。

三年以上たった今でも毎日なんて綺麗な街なんだろうと思います。

街のどこで写真を撮っても絵になる、本当に美しい街です。

今まで色んなところを旅行もしてきましたが、なんだかんだいって私にとっては、エディンバラが世界一美しい街です。

 

街のサイズ・人口がちょうどいい

エディンバラの人口は約45万人。東京都市圏の約20分の1です。

街の端から端まで、バスで二時間位でしょうか。街の中心街からだいたい一時間でどこでもいけるということです。

私はこのくらいが、通勤や通学で疲弊することもなく、退屈ということもなくとても良いサイズだな、と思っています。

ヨーロッパではRyaniarなど飛行機がとても安いので、週末にちょっと遠出で他の街や国に行くのもとても簡単です。

なので普段の生活では広すぎず、狭すぎず、このくらいが住みやすいなと感じます。

 

生活費・家賃がリーズナブル

ロンドンは今家賃が高騰していることで有名ですが、エディンバラではまだまだ問題なく払える値段です。

私の住んでいる家はシェアフラットですが、私の家賃が£385、現在のレートで約6万円弱です。これで12畳くらいのベッドルームと共用のキッチン・トイレ・シャワーが付きます。

結構広い部屋で、ロケーションも中央駅から徒歩圏内で、非常にいいところなんですが、東京やロンドンではこの値段では借りられません。

私の家賃は比較的安い方だと思うので、もうちょっと高くなるかもしれませんが、エディンバラの家賃はロンドンなどよりずっと安くて、部屋も広いです。

その他の生活費も東京で暮らしていた時より少し安いくらいかな、という感じです。特にスーパーで買う食料品などは安いです。東京より高いなと感じるのは外食費ですね。

生活費については詳しく記事を書いているのでそちらもどうぞ。

 

イギリス・エディンバラで留学・学生生活にかかる生活費の費用詳細。家賃、食費、光熱費など。

 

インターナショナル、教養のある人が多い

こちらは住んでいる住民の構成です。スコットランドの首都だけあって、色んな人が住んでいます。色んな国の出身者がいますが、地元のスコットランド人以外で特に多く見るのは、スペイン人です。なんでも5万人以上住んでいるらしいです。スペインは今失業率が高いので仕事をしに来ている人が多いみたいですね。

またエディンバラは大学が4つもある学生都市でもあるので、全体的に教養のある人が多いなと思います。エディンバラ大学は特にイギリスでも有名な大学なので、そこに勉強にしに来ている人は、きちんとした人が多いです。

ただそうでない人もいて、そのギャップがとても大きく感じます。その点は次の項で触れます。

 

エディンバラの悪いところ

治安が悪いエリアがある

エディンバラには、麻薬中毒者が歩いているようなちょっと治安の悪いところもあります。

正直ヨーロッパの都市にはどこでもだいたいそういうエリアがありますが、エディンバラにもあります。

私の住んでいるところも実は結構多いと言われてて、確かにちょっと目のやばい感じの人がバス乗りたいからコイン持ってない?とか聞いてきます。しかも同じ人が毎日とか…。

そういう時は無視するか、ないよごめんねって言って立ち去りましょう。

酔っ払いも多いです。アル中も多いので国が対策を取っていて、年齢チェックが非常に厳しく、また夜10時以降はお店ではお酒が買えません。

そんな感じなので、住む時には治安の悪過ぎるエリアは避けたいですね。でも夜に女性が一人で出歩くのは危ない、っていうほどのところはないと思います。

 

買い物できるところが少ない

エディンバラはロンドンなどのもっと大きな都市に比べると、ショッピングのできるところがちょっと少ないです。

マンチェスターなどにあるような大きなショッピングセンターもありません。オーシャンターミナルなど小さいのはあるんですけど、日本人が思うような一日過ごせるくらいのショッピングモールっていうのはありません。

メインストリートのPrinces Streetも買い物ができますが、日本の渋谷・新宿・原宿などのエリアを考えれば全然小さいです。

なので休日はとにかくショッピング!みたいなタイプの人には向いてないかもしれません。

逆にショッピングはたまに大きな都市に行ったり、ネットでしたりすればいいやっていう人にはお金も節約できていいと思います!

 

他の都市から遠い

エディンバラから一番近い大きな都市は同じくスコットランドのお隣、グラスゴーです。そこまではバスか電車で一時間ちょっとです。

なのでエディンバラで買えないものなどはグラスゴーに行くと良いと思いますが、それ以外だとロンドンやバーミンガムなど大きな都市はイングランドにあるので遠いです。

ロンドンまでは夜行バスだと8時間、電車でも4-5時間かかります。飛行機なら1時間で着きますし値段も安いですが、それだと空港までの時間や早めにいく分の時間などもあるので電車とそんなに変わりませんね。

ロンドンにしょっちゅう買い物に行きたいとか、用事あるって場合には大変です。

 

寒い・天気が悪い・冬が暗い

今度は気候の話です。

これは実はエディンバラを離れる人の中で一番多く聞く理由です。

上の方でエディンバラにはスペイン人が多いと書きましたが、他にもイタリア人やギリシャ人など南欧の人が結構エディンバラに住んでいるですが、きっとエディンバラの美しい情景にエキゾチックさを感じて引っ越して来るんでしょう、でも数年すると寒くて暗いと嘆きだします。

そんな太陽さんさんの国出身者じゃなくてもエディンバラの気候には結構滅入ります。

特に冬は、仕事や学校へ通っていると、日の出が9時以降、日の入りは16時前なんてなるので、全然太陽を浴びられなくなります。しかも昼間でも曇っている日が多いので、ホントに気持ちまで暗くなります。

また気候も、温度的には非常にマイルドで、夏は20度くらいまでしか上がらずとても過ごしやすく、冬でもマイナス5度くらいまでしか下がらないんですが、でも湿度が低く風が強いため、かなり寒く感じます。防風対策が結構大事です。私はズボンの隙間から風が入らな様にレッグウォーマーを使ったりしています。

そんな厳しいエディンバラの冬ですが、でも代わりに夏はとても過ごしやすく皆がハッピーになります。

夜も11時頃まで明るいので、仕事が終わってからも外で遊べます。気温も暑くならないので、私のように日本の夏が辛い人は冬が大変でもこの夏の快適さのためには我慢しようと思えるかもしれません。

 

 

以上エディンバラの良いところ、悪いところでした。

なんだかんだ言ってずっと暮らしていてもう嫌だと思ったことは一度もなくて、大好きな街なので、留学でもお仕事でも、私はとってもオススメです!