私の母校武蔵野美術大学には、卒業後の留学向けの奨学金制度があります。2018年まで毎年一人支給されることになっていて、念願かない2015年度は私が受給する留学生として選ばれることになりました。
卒業生の代表として良い成績を残せるように頑張ります。

この奨学金は給付型で、詳細は大学のHPを見てほしいんですが、
さらに審査が入学後の冬という素晴らしい奨学金です。
審査が冬ということは、大学院出願というバタバタを乗り越え、新生活も始まり、学校にも慣れたころに行われます。留学には様々な手間がかかり、英語の試験で挫折する人がいたり、実際入学するまで分からない部分が多いですし、審査の時期が冬というのは留学生にとってありがたいことです。
ちなみに出願は10月末でした(2015年度は。)なので渡航後に出願しました。

必要なものは主に、
・証明書関係数枚
・出願書
・ポートフォリオ
・研究計画書
・推薦書

って感じです。
私は、この奨学金について知ったのが結構ぎりぎりで、出国の二週間ほど前でした。なので教授に推薦書をお願いして、出国に間に合えば取りに行き、間に合わなければ郵送してもらうか代理の人に受け取りに行ってもらうということをお願いしました。結局先生がお忙しい中書いてくださったので他のお世話になった先生方などにも挨拶がてら出国前に受け取ることができました。

ポートフォリオがまた難関でした。
なぜならイギリスでは日本のように簡単に印刷ができないから。
インクジェットがお店では大判以外できない。プリンターがない場合レーザーです。ポートフォリオにそれはない。
ポートフォリオを三回くらいは作りそうって人ならプリンタを買っておくといいのではないでしょうか。
私は結局実家の母にデータを送り、印刷してもらい、製本までお願いしてしまいました…ありがとうお母さん…。大学時代に買いためたポートフォリオ用の紙とか日本に残してきて良かった。

研究計画書はコースが始まる前に書くのでなかなか難しかった…。ので修了制作でのアイディアを書きました。でもやっぱり始まってみると計画とは全然違うことが当然ながら多々ありますね。

面接はスカイプでしていただきました。
面接の一週間前に接続チェック、その後先生方と本番のインタビュー。
この接続チェックがなんと飛行機に乗っているまさにその時間に指定されてしまい、変更してもらえるかお願いし、別の日程で行われました。本番だと先生方の都合もあるだろうから調整きくのかもわからないしまだテストの日で良かった…。冬休みはスウェーデンで過ごしたのでその飛行機の中だった。
三人の先生、どなたも面識のない方で、学科の新しい先生との面接もありました。たぶん質問は5個くらいだったかな?

今後は無事修了したら、日本に帰った際にエディンバラ大学について話に大学にお邪魔します。エディンバラ大学に行ったムサビ生は私が初めてらしいので。

さて、無事受給が決まった後のことなんですが、なんと受給の書類に印鑑のいるところがあって、大変でした、まさかイギリスで使うことはないと思っていて、持ってきていなかったのです。実家にあると思って両親に探してもらったところ見つからず、そもそも向こうにいない状態であそこにあるかも、あっちかもなんてやっててもね…。実はドイツにいる妹が手違いで持って行っていたという悲劇…。
なんだかんだでなんとかなりました。母は書類の不備のせいでもらえなくなったりしたらどうしようなんて言ってましたがちゃんと審査とかあったのにそんなばかな…。
留学生の皆さんも印鑑は持っておいた方がいいですよ。あと逆に健康保険証はおいて行った方がいいらしい。