ヨーロッパで世界に誇れるものといえばまず街の景観です。中世の教会やお城など色々な建物が残っていて、エディンバラでも13世紀から続くゴシック様式やバロック様式の建物が立ちならぶ古い町並みを活かすため、建造物に関しては様々な法律がありますし、景観を守るために町中でも沢山の工夫がされています。

日本のように電線というのは基本的に見当たりませんし、特に観光客の多いエリアでは電灯のデザインなんかでも凝っています。街の看板なども、エリアによっては使える色など厳しく規制されていますし、アパートに取り付ける窓の枠の色や素材でさえ、景観を守るため、エディンバラでは古い建物の場合は木製の白と決まっています。

そういうひとつひとつの景観に対する姿勢がヨーロッパでは徹底しているので、この美しい町並みがより活かされているなぁと、何度歩いても美しくて感動するこの街で、いつも感じています。

そんな中で私が景観面でも実用面でも良いと感じるのがイギリスの横断歩道です。ヨーロッパやイギリス国内でもこのような横断歩道を採用している場所ばかりではありませんね。こちらがイギリス・エディンバラでよく見かけるおしゃれな横断歩道です。日本の縞々のやつと違って、金属の盛り上がった印が二列並んでいます。

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この金属の凸が横断歩道。

まぁ別に日本の縞々の横断歩道が見難くて嫌だってわけじゃないですけど、イギリスのぼこぼこの道路に比べれば日本の道路は綺麗に舗装されていて素晴らしいですし。でもこの金属の横断歩道は結構おしゃれだなといつも思っています。
街の景観として見た目に美しいだけでなく、凹凸があるので、目の見えない人も触覚でまっすぐ進めますし、少し盛り上がっているので車はスピードを落とします。視覚障害者向けという点では、日本のような点字ブロックがそれほどイギリスにはないんですけど。

でもエディンバラは景観を守るため、窓の枠の色や素材まで決まってるくらいだし、この横断歩道も街になじんでいるデザインで良いと思います。でも目の見えにくい人には視覚的インパクトでは微妙かもしれないですね…。

ところでちょっと話は逸れますが、横断歩道と言えば、日本とイギリスで大きく違うのはドライバーの態度です。
イギリスの車のドライバーは超アグレッシブです。ホントにいつも轢かれる寸前で怖いです。
信号が赤から青になる時も、日本と違って、イギリスでは一度黄色になるんですけど、もう黄色になったら皆走り出す。
ちなみに黄色の時まだ歩行者は青点滅くらい。点滅というかこっちは青が消えるんですが。
でももう消えた時点で渡りはじめたらホントに危ないので、青がきちんとついている間しか渡れません。日本も本来は渡るもんじゃないかもしれないけど。
国によって運転事情は色々ですね。日本はその点ホント歩行者に優しい国だといつも思います。歩行者優先が徹底されていますし。

しかしそんなエレガントな町並みに反して非常にアグレッシブなドライバーの多いイギリスで、日本より圧倒的に多いのが信号無視と横断歩道以外で渡る歩行者。信号無視を英語でJ-walkerっていいますが、イギリスにはそんな言葉ないらしい。そもそも横断歩道は違法じゃないとか。だからよくイギリス人が外国で他の国では違法になるって知らなくて警察がいるところで堂々渡っちゃって罰金取られたりするらしいです。
しかしスコットランドでは皆バンバン渡る。おじいちゃんおばあちゃんも躊躇せず渡るので見てるとヒヤヒヤする。
でもそれに慣れちゃって私も信号はどうしても車が途切れない時に使うもので、基本渡る…みたいな感覚になってきてしまいました…うーん。
これは慣れていいのか悪いのか。
ドライバーはこの歩行者の横断をどう思っているんでしょうね?私は免許持ってないのでその気持ちがあまり分かりませんが…。

 

そういうわけで、ちょっとイギリスの交通事情にも触れましたが、私はこの横断歩道のデザインがとても好きです。

もちろんイギリスだって景観に対して完璧なわけじゃないし、視力の弱い人向けとかの、福祉的な面では日本に劣るところもあるし、景観を守るためにコスト面であったり、実用面であったり犠牲になっていることもあるかと思います。しかし、街の景観の良さはヨーロッパが間違いなく世界に誇れる財産なので、色々なアイディアや方法で、この美しい町並みをこれからも守っていって欲しいなと住んでいる身としてはつくづく思います。

 

以上ヨーロッパの街の景観対策。イギリスのおしゃれな横断歩道。についてでした。