英語どうやって勉強したんですか?とよく聞かれますが、学校での授業も役に立ちましたが、英語を読むスピード、英単語力が一番伸びたのは読書かなと思います。

大学院入学前に英語を読むスピードが遅すぎて、入学条件があって提出しないといけなかったiELTSで、三回受けた二回目でリーディング6.0しか取れなくて、やばいと思ってリーディングの勉強に集中して一か月後受け直したところ8.0を取りました。

とにかく多読、日本語を全て断ち切って、ニュースも読書も全て英語で行いました。
元々本が好きでしたが、洋書をまた原文で読むというのも、翻訳しきれない部分も沢山あるので良いと思います。

iELTSや他の英語の試験を受ける人も、単に洋書を読みたい人も、大学院入学前に読んだおすすめの英語の本を紹介するので是非モチベーションあげて頑張ってください!

1、「Tom’s midnight garden」(トムは真夜中の庭で)

 

Tom's Midnight Garden
Philippa Pearce
Greenwillow Books
1992-10-30

 

 

総合おすすめ度★★★★★
単語力★★☆☆☆
内容★★★★★
読みやすさ★★★★☆

イギリスの古典児童書です。ムサビにいた時にイギリス児童文学という授業を取って、そこで先生がすごい好きと推していた本です。最後の方絶対泣いちゃうんだよね~なんていうので児童書でそんな感動するのかと読んでみましたが、ホント、子供の時のワクワクがよみがえる、素晴らしい本です。

主人公のトムが夏休みをおじさんの家で過ごすことになり、その家の庭で夜中に不思議なことが起こるというファンタジーストーリーです。子供の頃の純粋なワクワクと、大人になってそれを読むなんとも言えない切なさとが入り混じって胸がギュっとなります…。

英語の勉強という点では、子供向けなので難しい単語が出てこなくて、(植物の名前とか分からないことも多いですが、アカデミックな英語という意味で)単語力強化にはあまり役に立ちませんが、読むスピードを上げるという点では楽しみながら無理なく読めます。

とりあえず簡単で、ストーリーもシンプルで、ミステリアスな部分もあってどんどん読めるし、初心者におすすめです。

でもとにかく話自体が素敵な本なので総合5で。

古い物語なのでカバーがいろいろバージョンがあって、これが私の持ってるやつ。個人的には一番カバーが可愛い。

 

2、「The old man and sea」(老人と海)

 

The Old Man and the Sea
Ernest Hemingway
Penguin Books Ltd
1973-07-26

 

 

総合おすすめ度★★★☆☆
単語力★★★☆☆
内容★★★☆☆
読みやすさ★★☆☆☆
これも古典。ヘミングウェイです。ヘミングウェイと言えば「誰がために鐘がなる」が有名ですが、 長いので、まず短編から。この頃はまず古典を色々読みたかったですね。英語の勉強もそうだけど、有名な本を死ぬまでに読めるだけ読みたかったから。

しかしこれは短かったから読めたものの、結構ページ進むのが辛かったです。教科書に載りそうな、固い内容です。次から次へと色んなことが起こるという物語ではなく、老人が海で勇敢に漁するのをひたすら描写…みたいな。詩的ですけどね。
でもボキャブラリーも海とか船に関するものが多くて、ちょっと偏ってるのでそんなに良いとも言えないし、これはあまりお勧めじゃないです。

これも色んな出版社から出てますが私が買ったのはこれ。安いです。

 

 

3、「Kallocain」 (カロカイン)

 

Kallocain (Library of World Fiction)
Karin Boye
Univ of Wisconsin Pr
2002-04-02

 

 

総合おすすめ度★★★★★
単語力★★★★★
内容★★★★☆
読みやすさ★★☆☆☆
こちらはスウェーデンの友達にもらったスウェーデンの小説の英語版。日本では全然有名じゃありませんが、結構面白かった。
英語の勉強という点ではかなりおすすめです。文章が非常にアカデミックで、論文でも読んでるかのようです。主人公が科学者なのでそういう語り口なんです。
あらすじは、未来の管理社会で、科学者の主人公が自白剤を開発し成功するという話。注射を打つと、なんでも自白してしまう薬で、薬の効果が切れても本人はその時の記憶が残ったままで、自白したことを覚えているという。でも主人公は自分の奥さんが浮気をしていると思っていて、ホントに一番自白させたいのは奥さんっていう。
舞台の管理社会がいわゆるディストピアで、オーウェルの1984年なんかが好きな人は絶対好きだと思います。1984よりあらすじがクリアなので読みやすいと思います。まぁでもそういうディストピアのアイディアを書いたのが1984なので先駆者というのがオーウェルのすごいところですが。
たぶんこれが英語の学習の点では一番役にたちました。わりと新しい本だしそんなに有名じゃないので安くはないですがこれはおすすめです。
スウェーデンの本というのもあまりご存知の人も少ないと思うので、そこもまた面白いと思います。
たまにかなり難解な書き方も出てくるのでそこはバンバン飛ばして、勉強のためにはとにかく完読することが大切だと思います。何度も出てきて分からない単語だけ調べる感じで一週間くらいかけて読みました。通勤時間に…とかだとかなり時間はかかると思います。やっぱり英語が難しいので。難しいというかアカデミック。

 

 

 

4、「The Cather in the Rye」(ライ麦畑で捕まえて)

 

The Catcher in the Rye
Jerome D. Salinger
Klett Ernst /Schulbuch
1994-01

 

 

総合おすすめ度★★☆☆☆
単語力★☆☆☆☆
内容★★★★☆
読みやすさ★★★☆☆
タイトルの和訳が素晴らしいで有名なこれも古い本ですが、これはいけません。英語の勉強には使えません。英語が汚い。スラングだらけで、わけわからないし、これを覚えてはいけない。じゃあ紹介するなという話ですが。
でも有名な本なので一度は読んでみたいってところでしょうか。
内容はちょっと渋いアメリカの映画みたいな雰囲気で、青春の物語で、海外の学生生活ってこんなんかなーっていうのにはいいかもしれません。でもこれで英語勉強したらいけません!
妹がオーストラリアに住んでいた頃、英語一緒に勉強しようって言って同じ本を買って、スカイプつけながら同じページを読んでたんですが、辞書ひきながらこれおかしくない?って数ページで気づきました(笑

 

5、「Lolita」(ロリータ)

 

Lolita
Vladimir Nabokov
Penguin
2011-08-25

 

 

総合おすすめ度★★★★★
単語力★★★★★
内容★★★★☆
読みやすさ★★★★☆
これは読書好きの私も日本語英語で読んだもの全て合わせて一番に好きな本です。ロリコンの語源になった本で、ロリータは登場人物のドロレスのあだ名。ロリータみたいな女の子に恋することをロリコンというようになったのです。
著者はロシア人のウラジーミル・ナブコフで、この本は非ネイティブの書いた英語の本で最高傑作と言われるほど言語的に素晴らしい本です。なので英語で読む価値がある。
高校生の時に日本語で読んで、大学生になってからまた英語で読みました。
これもカロカイン並みに固い英語で、英語の勉強という点でも素晴らしいですし、カロカインは英語により近い言語であるスウェーデン語がオリジナルなので表現も難しいですが、こちらは難しい表現もありつつ読みやすい。
韻を踏んだりしているところも有名で、冒頭はホントにいい意味でぞっとします。主人公のドロレスへの愛を一行でそこまで表すという。
これはホント英語で読んだ時の方がずっと面白かったです。
少女愛がテーマなのでもちろん倫理的にうーんというところもあって、出版にこぎつけるのも大変だったという代物ですが、あと外国人の友達には結構これが好きというとギョッとされたりするので、国によってはちょっと人前
で読むのは気を付けてください。
でもカロカインよりやや文学よりなのでアカデミックな英語の勉強としてカロカインの次かなという感じです。でも長いし、初めて読む洋書としてちょっと難しいかも。映画化もされてますね。

 

6、「Brave New World」(すばらしい新世界)

 

Brave New World
Aldous Huxley
Reclam Philipp Jun.
1992-03

 

 

総合おすすめ度★★★★☆
単語力★★★★☆
内容★★★★★
読みやすさ★★★★☆
これも超お気に入りの一冊です。
また別のディストピアSF小説ですが、SFって設定はよくても物語自体がいまいちってよくあるんですけど、これは設定、物語、文体どれもピカイチです。
ヨーロッパの文学って言葉遊びをかなり重視してるんですけど、これはそこもばっちりです。
なので原書で英語で読む価値が高いです。
主人公が物語が進むごとに移っていくタイプなんですが、それぞれのキャラクターが魅力的だし、様々な舞台がまたワクワクします。
もう最後の最後まで釘づけだったし、他のディストピア系小説より現実感がありました。
物語に出てくる上流階級の人間がいろいろなことわざを使うんですが、例えば
“civilization is sterilization”(文明は消毒なり)
韻を踏んでいるので日本語だとへ~で終わっちゃいますけど、英語だと語呂も良い。

英語の勉強としては、割と柔らかい表現も多いので難し過ぎず、易し過ぎず。でも場面や登場人物が結構変わるので色んな分野に言及している点では良いかも。

 

 

 

参考書なんかで勉強しているだけだと気も滅入りますし、本が好きな人はこの機会に洋書を読み始めるとよいのではないでしょうか。やっぱり自然な表現を沢山知るっていうのがスピーキングやライティングの向上にもつながると思いますし、本を読むようになってから、リーディングが苦痛でなくなりました。スピードも一か月くらいでぐんぐん上がるのが感じられました。
英語だけでなくて、人生の教養として、有名な本を読むことは文学の知識や、人生の教訓を学ぶ上で役に立ちます。英語ができてこそではありますが、翻訳するとどうしても失われる部分はあるので、特に韻とかはどうしようもないですし、 原書で読むというのは大変意味のあることだと思います。
また面白い本があれば紹介します!
もしブログを読んでくださった方でお勧めの本があればぜひ教えてください。