イギリスへ大学院留学をし、さらに現地で就職し、日常ではほぼ英語しか使わない生活が数年続く中、だんだんと日本語にはない英語やヨーロッパ言語独特の表現というのが身についてきました。私が英語を勉強する上で見つけた日本語には訳せない英語を紹介したいと思います。こういうのが使えると逆に日本語では言えないことがもどかしく感じます。

 

1、That makes sense.

このMakes senseという言い方が英語独特です。日本語に無理やり訳すと「理にかなっている」という感じですが、そんな言葉日本語じゃあまり使いませんね。でも英語では日常会話によく出てくる表現です。

例えば

Why you didn’t bring your laptop today?

Because I go for running later. So I left at home.

That makes sense.

場合によっては「なるほど」に近い意味になります。

逆に That doesn’t make senseはそれはおかしい。みたいな感じです。

 

2,Bless you.

これは有名ですが、くしゃみをした人にかける言葉。

もともとは中世に結核が流行った頃、くしゃみして血を吐くのがが死の予兆であったことから、神のご加護がありますように。という意味で使われました。

今はそんなに信心深い人も多くないし、日本人がいただきますにいちいち神道の意味とか考えずにいうのと同じですね。皆挨拶としていいます。知らない人でも道端でくしゃみしてる人がいれば誰か言います。教室の反対側からでも誰か叫びます。逆にこれに慣れると日本に帰った時にくしゃみしても誰も心配してくれない! みたいな寂しい気持ちになります。

日本語を勉強しているヨーロッパ人によくBless youは日本語でなんていうの?と聞かれますが。歴史があってのこの言葉なので日本語では直接の訳はありませんね。お大事にと言えますが、英語でいうほど頻繁には使われません。

 

3,One of —

–なうちの一つ、という意味ですが、日本語でも言いますけど英語では特に頻繁に使います。アカデミックな雰囲気を出したい時には特に、言い切るよりこれを使って少し柔らかくいった方が正確だからです。

She is one of the most famous actresses in Japan.

この人が日本で一番有名な女優です!というよりたくさんいる有名な女優のうちの一人ですと言ったほうが、有名という相対的な表現にマッチします。

このように、絶対的な順序が決めづらいようなものを表すときにOne of を使うとより正確な表現としてインテリな雰囲気を出すことができます。

 

4,How are you?

これも日本語でどう言うの?と言われるとちょっと困る。元気?ってことですけど、英語のHow are you?は完全に挨拶なので、Hello How are you?まで一気に言います。で一言二言何か話すのがマナーです。

もちろん日本語でも元気?って言いますが、必ず言わなきゃいけないものではありませんね。

ちなみにHow are you?と聞かれて元気ですよと答えたあとに、あなたは?と聞くところまでがマナーですが、その聞き方にもいろいろあって、

And you? は学校で習う言い方ですが、他に What about you? How about you? などあり、私は How about yourself?が好きです。Youの代わりにYourselfということで、「私について聞いてくれたありがとう、それであなた自身はどうなんですか?」というようなニュアンスがこもります。

 

今回は日常会話で使う英語らしい表現についてご紹介しました。こういうのが自然に使えるようになると英語がちゃんと使えるって気がして嬉しいですね。こういうのは意味から覚えるより、人が使っているのを見て同じ状況で真似するというやり方がいい気がします。訳して考えるとぴったりこないので。まさにmake senseできない状態です。なのでMake senseするためには自然な用途を普段の生活で身につけるのが大切だと思います。