この度2015年9月よりエディンバラ大学、カレッジ・オブ・アートのデザイン&デジタルメディアという修士課程のコースに進学することとなりました。 同じように海外の大学院進学を目指す方のため、留学情報をまとめていきたいと思います。

 

私は武蔵野美術大学を卒業し、その後エディンバラにて英語を勉強し、大学院に出願しました。学部在籍時から進学を希望していましたが、英語力が足りず、語学留学をまずすることとなりました。

 

ですので、私からの留学するための一番のアドバイスとしては、英語力向上に少しでも早く努めるということです。イギリス大学院へ進まれる場合、かなり高いレベルの英語力が必要になります。
iELTSという英語の試験がイギリスの大学へ出願する際に必要になりますが、どの大学でも修士なら最低iELTS6.5、歴史・哲学・文学部などを希望すると時にはiELTS7.5を要求される場合もあります。
iELTS6.5というのは英検だと準一級、TOEFLiBTなら90くらい、TOEICは分野や形態が違うのであまり比較できませんがその辺はネットの換算表を見てください。
とにかく時間がかかることなので、留学するなら今日からでも英語の勉強を始めるべきです。英語についてはまた詳しく書きたいと思います。

 

それでは大学院進学が決定するまでの大まかな流れを紹介します。

 

  1. 留学について調査
  2. 国・大学・コース探し
  3. 出願
  4. 奨学金
  5. 語学
  6. ビザの申請
  7. 出発準備

 

1、留学について調査

調査についてはインターネットで語学留学・大学院留学・ワーキングホリデーなどの情報を探しました。私の場合留学したいことが最初だったので、その後海外の大学院に行こうと思うようになりました。

 

2、国・大学・コース探し

留学先の大学探しには根気が必要です。私の場合デザインを勉強していましたので、ある程度国が絞れましたが、後は大学の留学支援ページの提携校一覧も参考にしました。結局は武蔵野美術大学とは提携校にはなっていないエディンバラ大学に決めましたが、同じく美術系の多摩美術大学の留学先一覧なども参考にしました。
またムサビのように学内に留学支援センターなどがある場合、そちらで相談したり、私は学部の教授(英大学院出身)に時間をとっていただき、アドバイスをいただいたりしました。
あとは大学のランキング、学部の評判を調べたり、各大学のホームページを廻ったりしました。

 

しかし結局は度々ヨーロッパに旅行していましたので、そこで実際に見た街の感じ、そこに通っている人の話などの方が参考になり、エディンバラに決めました。語学学校もそこに行って試す気持ちもありエディンバラに通いましたので、そこでオープンキャンパスに行くこともできました。それで教授とも話し、出願コースの確信を得ました。

 

そもそも習得済みの言語によって国はだいぶ絞られます。英語圏以外の国も視野に入れる場合、その国の言葉でネイティブと共に授業を受けられるのか、あるいは英語でやっているコースを探すのかでまた変わります。

 

私の妹がドイツのライプツィヒ大学物理科に在籍しているのですが、そちらは英語で全て授業が行われています。そのような大学が特にヨーロッパ北部、ドイツ・オランダあたりに多いので、そちらにも範囲を広げて探すのもオススメです。

 

そしてドイツ・フランス・スペインあたりに行ける方なら嬉しいのが、学費です。国によりますが学費がタダのところがヨーロッパには沢山存在します。上記のライプツィヒ大学も学費が無料です。その分試験などは大変厳しく、妹も落第・しいては強制帰国に日々怯えていますが。特に理系は英語で授業をし、学費無料のコースが沢山見つかります。私のように美術系の方はそういうコースを探すのは絶望的です。

 

 3、出願

出願に関しては、留学したい大学とコースが決まれば後はそのコースごとに求められる書類を用意するだけです。大学院の場合はあまりややこしいことはありません。学部よりも留学生が多いですからそれを前提に募集している場合もあります。学部に留学する場合は国によって高校卒業までの過程が変わるので、必要書類・条件などが違います。

 

エディンバラ大学に出願の際に必要だったのは
  • Personal statement(志望動機書)、
  • Relevant knowledge, training skills(関係のある知識・スキル)
  • 大学教授からの推薦書二通
  • 大学の成績証明書
  • 卒業証明書
です。
上の二つは重要なところなので、準備にひと月ほどかけました。出願先によって内容や量が変わりますが、エディンバラ大学は500ワードずつでした。両方とも制限いっぱいまで書きました。この詳しい内容も別記事で解説します。
推薦書は基本的に大学の教授に頼むのが良いでしょう。 こちらは相手の都合があり時間がかかる部分ですので、早めに準備が必要です。
成績証明書・卒業証明書は英訳です。大学が英語で発行してくれる場合・日本語とセットにして送ります。日本語のみ発行される場合は翻訳会社に頼みます。
私は書類が揃うのに時間がかかり、目標より遅めの2015年の1月末に出願しました。が、通常4-6週間で結果がわかるはずのところをなんと4か月も待つこととなりました。5月まで合否が分からなかったので、とても苦しい思いをいましたし、予定も立たず大変でした。4か月かかることは稀と思いますが、可能であれば12月のクリスマスホリデー前に出願するのをおすすめします。

 

4、奨学金

奨学金が必要な場合、さらに早めの準備が必要です。イギリスの場合はコースへの出願は遅めでも可能ですが、奨学金の締切は3月くらいが多いので、コースへの出願時期としてはやはり12月にはしたいところですが、可能であればもっと早くても良いでしょう。
私は母校武蔵野美術大学が卒業生向けの大学院留学のための給付型奨学金を出していたので、それに応募しました。他にも地域ごとだったり、出願する大学ことだったり、様々なパターンがあるので、諦めず色々探せば無理なく学費を工面する方法が見つかるかもしれません。これも根気です。今は特に給付型奨学金が脚光を浴びていますしね。

5、語学

冒頭に書いたように私が最も苦労したところです。私は本留学の前にエディンバラ大学の付属校に半年ほどいましたので、そこでは当然大学のコースに通いたい人が英語を勉強しに来ていて、皆とても切羽詰っていました。実は帰国後もまだ英語力が足りず、さらに一か月語学学校に通いました。そちらでもクラスメイトは同じような状況の人が多かったので、皆精神的にもギリギリでした。前年に語学条件をクリアできず、再出願という人もいましたし、結局留学を断念した方もいます。学校探しとも平行してどんどん勉強を進めましょう。

 

6、ビザの申請

イギリスの場合は東京の場合新橋でビザを申請します。まずは学校から入学許可をもらい、大学のコースの場合はCASナンバーという学生と紐づけられた番号があって、それをビザ申請で伝えれば割と簡単に申請できます。語学学校の場合違う種類のビザの申請もできます。ビザの申請については
このブログを主に参考にしました。ビザの必要書類や条件などは毎年どんどん変わっているので常に新しい情報をチェックして下さい。去年は直前に申請条件が変わり急遽別のタイプのビザの取得しなければなりませんでした。
ビザ申請にはだいたい一か月ほどかかります。急ぎの場合は追加料金を払えば数日でなんとかなります。

 

7、出発準備

そして今はこの出発準備中です。持っていくものをそろえたり、相変わらず英語を勉強したり、こちらで勉強しておきたいことを日本語の本で読んだりしているところです。出発は8/26の予定なのであと三週間です。それまでに留学事前準備についてもっと詳しく書いて、現地では留学の様子をお伝えできれば、と思っています。

どうやって9か月でiELTS7.5を取ったか。大学院留学英語の勉強方法。