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コスモポリタン・エンジニアライフ

海外就職・移住のアドバイス、大学院留学後の就職

昨日やっとイギリスでのビザが取れたので、私が行った就活についてとビザについて書こうと思います。ビザの申請方法については別の記事に書きました。

留学前からイギリスでの就職はかなり難しいと言われてしましたが、念願かない、この度エディンバラのIT企業でエンジニアとして働くこととなりました。
まずなぜ就職が難しいかというと、イギリスにはビザがないと住めないわけですが、
そのビザの発行規約が、 2017年現在で、イギリスの人の雇用を守るため、政府の決めた人材不足の職業リスト に載っている職業でないといけないということになっています。
それ以外だと、イギリス人を雇えない理由を証明しないといけません。
載っているのは主に製造系です。あとナースとか。IT系は結構絞られてます、シニアの方か、3Dアニメーション関連とか。しかもビザを発給するには最低年収が決まっていて、それが普通の新卒の基準より高いので、特にデザイン系は元々人気もあって給料安いですし、特別な理由がない限り未経験でわざわざ外国人が雇ってもらえる機会はあまりありません…。
イギリスには日本のような新卒文化というのがなくて、経験重視なので、イギリス人はみんな夏のインターンシップとかをしながらそのままその会社から内定をもらったりって感じです。
私もそれに近い形で、友人の紹介で今の仕事を卒制が終わった次の日からアルバイトで始めて、就活中の生活費のためと思っていたんですが、結局半年かけてもデザインの仕事は見つからず、今の会社がそのまま雇ってくれるということになりました。
正直会社が弁護士も雇いましたし、会社も私も相当な費用がかかっています。
それでも採用してもらえたのは、 仕事が日本語に関することなので日本語のネイティブで、ITの知識があり、日本の顧客とのコミュニケーションを担当でき、かつプラスアルファでデザインもできるので会社のデザイン全般を担当するという条件だったからです。
たぶん半年で履歴書は30社くらいは送って、面接まで行ったのはこの会社含め3社です。
一つはwebデザインで、ビザの話になってダメになり、もう一つはデザイン関連ででも日本人ネイティブを探していて、って感じです。
あと友達が一人日本語のカスタマーサービスの仕事をフルタイムで見つけました。
ということで、日本人を探している会社に絞るのが一番可能性があるのではないかと私は思います。

就職先は友人づてでしたが、基本的にはtwitterの各国日本人の求人botや、Japanese speaking jobなどでぐぐって探しました。あと日本人ソサエティーのFBページによく日本人向けの求人が載ってます。現地での求人情報は少なかったですけどたまーにあったのでチェックするとよいでしょう。
でもやっぱりヨーロッパはコネ社会なので、FBで仕事探していることを宣伝したり、大学の求人コーナーに行ったり、友達や知り合いに頼んでみたり、あとは私のようにアルバイトから始めたり…ちょっと日本の就活とは違うかもしれませんね。
ほんと道端であったおじさんが仕事探してるって言ったらうちで働いてもいいよって言ってくれたり(ビザの問題があるので断りましたが)、ホームパーティとかで仕事紹介の話もよく聞くし、ビザが出せなくて仕事断られた会社のパーティに呼ばれたので友達も連れて行ったらその友達なら応募できる仕事がまたあって社長直々にスカウトしてたり、あと友達から聞いたのはmeetappていう携帯のアプリで色んな職業のコミュニティのミーティングなんかもあるからそこで情報収集するとか、こっちの就活はよりパーソナルな感じです。どこにチャンスがあるか分かりません、イギリスやヨーロッパで就職するなら超アクティブになり、恥を忍んでバンバン人に頼み、また自分も何か友達に合いそうな求人なんかあれば紹介したり、公募の求人があればダメもとでも送って、何でもやってみると良いですね。
ちなみに私が知ってる人で就活してみた話は五人くらい聞いて、見つかったのは二人くらいでしょうか。見つかった人の話は聞くわけなので、実際かなり難しいと思います。また日本より失業率も高いので、そもそも就活が難航し長引くわけです。半年一年就活するのも普通です。そのためにビザが長めに取ってあるのだと思います。

就活についてのアドバイスをまとめると
・日本人、日本語を必要としている求人を狙う
・求職中であるアピールをする
・なんでも応募してみる
・ちょっとでも関係のあるバイトをして経験を積む
・バイトやインターンからの就職を狙う

です。それでも日本人はまだ日本人向けの求人があるだけいいと思います。知り合いのネパール人はなんのチャンスもなく帰国しましたし…。

ちなみに5年働くもしくは、10年住むと永住権の申請ができるので、私は留学が合計二年半でこのまま働き続けると先に五年たつので、もしイギリスでの生活が気に入ってそのまま住むことにしたら五年後に永住権の申請をすると思います。

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それからたまたま今回就職できたわけですが、できなかったらどうするつもりだったかというと。
まずイギリスでは毎年一月にワーキングホリデー申請権の抽選があり、ちょうど私の学生ビザが切れるのも一月でしたし、まずその抽選に応募。でもこれは定員があって、倍率がめっちゃ高いらしいので、取れたらラッキーな感じで。でもイギリスのワーホリは他の国より長くて二年間の滞在許可がもらえて、しかも仕事も完全に自由にできるので、これが取れたらそのまま長期就職のチャンスはかなり広がると思います。結構求人はビザがある人しか応募できないっていうのも多いので、私はデザインの仕事が見つかりませんでしたが、ワーホリビザなら見つかるかもしれません。デザインとかだと始めは一年とかの短期契約でとかもあるので逆に双方に都合がいいかも。そのまま就職できなくても、一年や二年フルタイムで仕事した経験があれば次が簡単だと思いますし。

それがだめだったらヨーロッパの他の国に行こうと思いました。
やはりデザインの仕事がしたかったので、デザインの強い国で、ドイツかノルウェーかデンマークに行くつもりでした。でもノルウェーとデンマークは同じ会社で六ヶ月しか働けないらしく、ホントに短期の契約しかできないので、フルタイムに繋がるような就職は結構難しいかもしれません。国的にはドイツよりノルウェーとかが好きだったので行ってみたかったんですけど…。ちょうど妹もノルウェーで院に行くって言っていますし。

まぁなんだかなんだで決まってしまったので数年は今の会社で頑張ってみることにします。もう九月からやっている仕事で、一日五時間だったのが八時間に変わっただけなんですけど、のんびりやってます。
しかし贅沢ではありますが、やはり私は今までデザインの勉強を院まで続けてきたので、チャンスがあればまた就活をしようと思っています。
今のビザがあるうちは作品作りを続けて、もしかしたら五年後に永住権が取れたらになるかもしれないし、別の国に引っ越すかもしれないし、日本へ帰るかも分かりませんが、ヨーロッパのいいところは人生の色んな選択肢に対して社会的にとてもオープンなところなので、エンジニアの経験も積んだうえで、何か今までの努力が役に立つ仕事をいつか見つけたいです。

ブログのタイトルは留学についてとなっていますが、今後もイギリスやエディンバラでの生活に役立つ情報を載せていくのでよろしくお願いします。

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  1. 柴田ゆうき

    初めまして。高卒社会人一年目の者です。はるかさんのブログを見て海外就職(イギリス)に憧れを持ちました。そこで気になることがあるのですが、やはり海外でIT系でビザを取るにはそれ関連の大学を日本で出た方がいいですか?はるかさんはムサビノのデザイン情報学科出身ということで、そこでITの基礎知識がついたからこそ留学時にIT関連のバイト→就職となったのでしょうか?私は高卒で一応情報技術科を出ていますがC言語が少しできるくらいなので…。今考えているのは、1.IT、デザイン系の大学(ムサビノのデザイン情報学科の様な)を出る。2.web制作会社に就職して実戦から学ぶ。3.独学で学ぶ。
    覚悟はあるのですがどの様に頑張ればいいのか分からず悩んでいるので、返信もらえたら嬉しいです。

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