三年ほど前から、旅行の時、ヒッチハイクを楽しんでいる女子です。
元々はお金がなくて、それでも旅行したかったのでヒッチハイクに挑戦しようと思ったのがきっかけです。

2013年には、ヒッチハイクでヨーロッパ一周、7000kmを一ヶ月で回る旅をしました。イタリア、スペイン、ポルトガル、ドイツ、ポーランド、ギリシャ、トルコで主にしました。全部ヒッチハイクで移動しました。もちろん色々波乱万丈ではありましたが、無事に目的地全てに行くことができ、忘れられない思い出となりました。

 

ぶっちゃけ、女性一人でのヒッチハイクはめちゃめちゃ簡単です。特にアジア人は安全そうに見えるのか、ほぼ待ちなしでどんどん乗せてくれる人が見つかります。しかしだからこそ、安全上のポイントは色々あります。
そこで、今回は、同じようにヒッチハイクに興味がある人のために、ヒッチハイクをする上で、女性ならではの気を付けたいポイントを考えたいと思います。

 

 

1,いわゆるヒッチハイクポーズで立たない。

ヒッチハイクというと、親指をたてて、道端に立ったり、目的地を書いた札を出して見せたりというイメージですが、女性の場合はこのやり方は避けたほうがいいです。

見ず知らずの女性を、車という密室で運ぶわけで、よくないことを考える輩は沢山います。ヒッチハイクを狙っている人もいるし、思いつきで乗せて、ドアを閉めた瞬間キスしようとする人とかもいます。

そこで、女性にオススメなのは、道に立つやり方ではなく、自分から声をかけに行くやり方です。高速や高速近くのガソリンスタンドなど車が止まる場所へ行き、直接運転手に頼むのです。

女性やカップル相手なら、○○に行きたいんだけど、そっち方面に行くなら乗せてくれない?という感じで聞くもよし、

男性一人っぽい場合には先にどこに行くの?と聞きます。それで同じ行き先だったら頼んで見るというのが良いです。

ヒッチハイクポーズで立っている人を乗せるというのは、走ってる状態だと一瞬の判断で止まって乗せてあげないといけないので、普段から趣味でヒッチハイカーを乗せてるような人しか捕まりません。その場合安全面ではちょっと落ちるので、このように自分から聞きに行くほうが断然安心です。

直接聞かれると急にOKしてくれる人が増えます。わざわざ自分から乗せてあげようかというほどじゃないけど、断るほど嫌でもないって人が多いです。それに少し話してからなら向こうも判断がしやすいので。

 

2,乗せてくれやすそうな人を選ぶ。

NG 家族連れ

家族連れは基本乗せてもらえません。車の席がない場合もありますし、子供がいる場合はリスクを取らない人が多いでしょう。

 

OK カップル

カップルは向こうが二人でこっちが一人なので、割と安心して乗せてくれる人が多いですし、カップルなら良い人が多いですね。結構そのまま家に泊めてくれたり、自分たちの街まで招待してくれる人もいました。

 

OK トラック運転手

一番乗せてくれやすいのが長距離トラックの運転手さん達です。長距離の移動で暇だし、毎日の仕事の中で楽しみを探している人が多いみたいです。トラックは走行スピードが普通の車より遅いので、目的地までの時間がかかりますが、車高が高くて気持ちいいし結構楽しいです。ただヨーロッパでは、トラック運転手は法律で数時間ごとの休憩が義務付けられていて、走行時間を警察がチェックしてるらしくて、皆途中途中で20分くらいの休憩を挟みます。そういう時にちょっと変なこと言い出す人とかもいるので、ちょっと嫌だなと思ったらさっさと降りてしまいましょう。

 

3,色々な言語で必要な用語を調べておく。

ヨーロッパだったら、英語以外に、スペイン語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、ポーランド語、ロシア語あたりの一覧を作っておけばなんとかコミュニケーションが取れます。北欧の人などはたいてい英語が得意なのでなんとかなるでしょう。

用意すると便利な言葉がこれです

「ヒッチハイク」 …ヒッチハイク中であることを伝えます。これを言えば乗せて欲しいんだということが伝わります。

「ガソリンスタンド」 …ガソリンスタンドで降ろしてくれるように頼みます。そうじゃないと次の人が見つからないので。

この2つは特によく使いました。

他にも結構英語が話せる現地の人がいたら、ヒッチハイクしてるので途中まで乗せてくださいみたいなことをメモで書いてもらったりすると、他の人にお願いしてみるのにもコミュニケーションがしやすいです。

あと地図を用意しておいて、地名などが伝わらなければ指をさして示すのも手です。だいたいヒッチハイクが伝わって、地図で場所がわかれば、言葉が全く伝わらなくても理解してもらえます。

 

4,ヒッチハイク情報サイトを使う。

Hitchhikeというヒッチハイク情報サイトがあります。ここのMapのページに、各地のヒッチハイクのしやすいポイントがマークしてあって、これが大変便利です。ヒッチハイカー達がそれぞれの地点で乗せてもらうまでに何時間かかったかのデータを入力していて、その結果で見つかりやすいポイントが色別に示されています。これに沿って行くとだいたいその通りの捕まりやすさです。

こんな感じでかなり具体的なポイントまで見れて、どこに立ってどう待てばいいとか、そこに行くまでの街からのバスなど詳細に書かれています。

有名なサイトなので、このサイトのポイントを参考にして行くと、結構他のヒッチハイカーにも出会います。そこでもし目的地が同じ方向なら、一緒にやってみるのも手です。楽しいですし、他の人がいた方が安全です。この場合なら親指を立てて道端に立っても大丈夫でしょう。

ただし、ヒッチハイクは女性一人でやるのが一番簡単なので、複数人になると難しくなります。また男性がいると格段に乗せてもらえなくなります。

そこでカップルなどがよくやっているテクニックが、ずるいんですけど、女性だけが立つ方法です。もし運転手が止まってくれたら、もう一人いるんだけどって言うパターンです。これで断られることって少ないと思います。向こうはがっかりしているかもしれませんが…。とにかく、一度でも話をすると人間警戒心が溶けるものなので、まずは声がかけられる状況にするのが大切ということです。

 

5、やばいと思ったらすぐ逃げる。

なんと言っても、これです。

やばいと思ったら逃げる。失礼かもとか、どうでもいいです。逃げる。連絡先とか交換しなければどうせ二度と会えない人です。乗せてくれた恩はあってもだからあなたに何かして言い訳でもないし、逃げましょう。

あとできれば目の前で買ってくれた飲み物とか以外は勧められても飲まないようにしましょう。自分のがあるからダイジョブだよ、って言いましょう。去り際にくれたものはまぁ大丈夫だと思いますけど…。飲み物に何か入っていて…というのはよく聞く話ですからね。

ぶっちゃけギリシャとトルコはあんまり治安がよくなかったです。ヨーロッパの西と北の方が安全です。特に警察に行くようなことはありませんでしたが、高速でトラックのドアを開けて飛び降りたこともありました…。やばいと思ったらさっさと逃げるのが大事です。あと言いたくないですけど、東の方や中東の方、ラテン系では女性の対する尊重の少ない国があるので、気をつけましょう。

ここに書いてあることを守れば全てが安全に済むわけではないので、自己責任で、ヒッチハイクは大変リスクのある旅の方法だということを忘れずに、やばいと思ったら逃げる、疑わしきは乗らない、いくらでも他に方法があります、女性一人でのヒッチハイクではリスクを取らないようにしましょう。

 

以上女性が一人でヒッチハイクを安全にする5つの鉄則でした。

ヨーロッパでは日本より他人に対する壁が少ないので、ヒッチハイクをしても乗せてくれる人が沢山います。ヨーロッパ人ならだいたい聞いてみるとみんなヒッチハイクをやったことがあるって言います。なので、乗せる方も、自分も若い時はよくやったから、っていう人が多いです。

結構、別れ際に食べ物や飲み物を渡してくれる人が多くて、言葉も通じないから断ることもできずにリュックに食べきれないほど食料が溜まったこともありました(笑

夜遅いと、そのまま家に泊めてくれる人もすごく多くてびっくりしました!

あと大型の長距離トラックは後ろが二段ベッドになっていて、結構そこで寝かせてもらったこともありました。

たまにこのままどうしようって思ったこともありますが、ガチで何時間も立ち往生っていうのはほとんどなかったと思います。

でももしそうなってもそれが冒険だって楽しめる精神が大事だと思います。

あとヒッチハイクするなら、安全上は5-7月くらいが日が長くてよいと思います。ヨーロッパでは結構11時くらいまで明るかったり、北のほうでは日が沈みませんからね。でもずっと外にいることになるので、日焼けや暑さが大変です。そのへんの対策もしといたほうがいいです。

 

 

では最後におまけで私がヒッチハイクした時の写真をいくつか…。

ギリシャの青い海をトラックから見ながら走ったのはいい思い出です。

 スペインからポルトガルに行く途中で、トラックのタイヤがパンク…。トラック運転手さん同士はすごい助け合いしてました。このおじさん、いかついけどすごい優しかった。

 

皆さんも安全に気をつけて楽しいヒッチハイクの旅を!