イギリスで生活していると、毎日新しい英語との出会いの連続ですが、今日は私の好きな英単語 “Company” について書きます。

“Company” は名詞で、発音はカンパニー。Companyの一番最初の意味は「会社」で、こちらは日本人でも学校の英語の授業で初めのうちに習うとても基本的な単語ですが、”Company” にはもう一つ意味があります。これがわからないと実際の英語の会話の中では???となってしまいます。

それは「相手をすること」「楽しませること」というような意味です。

基本的に人同士の付き合いについて言います。Companyの訳として「会社」しか知らないと、よく分からなくなってしまいますが、このもう一つの意味も日常的によく使われます。

相手をすること、と言ってもなんだかはっきりしませんが、日本語にはぴったり一言で訳せる言葉がないので、上記の説明でも分かりづらいと思います。なので以下の実際の使用例を見てみて下さい。

 

会社じゃない方の Company の使用例4つ。

 

I feel bit sick so I don’t think I’m good company today.

(今日はちょっと具合が悪いので、あまり良い(話し/遊び)相手にはならないと思う)

Travelling with someone is nice, I enjoy having company.

(誰かと旅行するのは良い、一緒に時間を過ごすのが好き)

Thank you for your company today, I’d love to go out with you again.

(今日は楽しませてくれてありがとう。また是非一緒に遊びに行きたいな)

I know you feel lonely. I think you need some company. You should join us for the party!

(1人で寂しいんでしょ、誰か相手が必要だよ、パーティーにおいでよ!)

 

こんな感じで使います。

 

例文の解説・詳細

1つめの “I feel bit sick so I don’t think I’m a good company today.” これは例えば友達や恋人と遊ぶ約束をしていたのに、体調が悪くなってしまった時などに断るよくある言い方です。病気なので自分は今日良いcompanyではない、この場合のcompanyは時間をすごす相手のことです。

2つめの “Travelling with someone is nice, I enjoy having company.” でのcompanyはもう少し広義で、companyを持つのが好き、相手がいる状態、相手をしてもらうのが好きという意味です。

3つめの “Thank you for your company today, I’d love to go out with you again.” は1つめと似たような意味で、誰かと時間を過ごした後によく言う言い方です。今日はcompanyをありがとう、一緒に時間を過ごしてくれてありがとうということです。

4つめの “I know you feel lonely. I think you need some company. You should join us for the party!”もこの場合は人と過ごす時間を言います。あなたにはcompanyが必要です。誰かと一緒にいたほうが良いという意味です。恋人と別れて落ち込んでばかりの人などにあなたにはcompanyがいるんじゃない、なんて言ったりします。

 

まとめ

Company にはピッタリ一言で言える日本語の訳がないので、文脈により、一緒にいること、楽しませること、話し相手になること、言葉を見つけないといけませんが、基本的には”Company” は「相手と過ごす行動やその時間」という意味です。ちなみにこの会社じゃない方のCompanyは不可算名詞なので、複数形では使いません。このCompanyという言葉は友達同士など、一緒に時間を過ごす相手に使えるとても温かい言葉です。

日本語にも例えば「おかえり」「ただいま」とか、日本語独自の、英語にはぴったり訳しづらいけれど温かい言葉というのが沢山あります。英語にも”Company” のように日常的に使える温かい言葉が沢山あって、それを使いこなせるようになると、一歩踏み込んだ、単に日本語から訳すだけの英語ではなく、生きた英語が使えるようになると思います。

こういう言葉は実際に現地の人が使っているのを何度も聞いて、それを真似して自分も使ってみて相手から反応をもらい、その使い方を学ばないとなかなか自分のモノにはできません。なので、”Company” のような日本語にない言葉を本当に学ぶには、留学をするとか、英語で話す恋人がいるとか、英語を毎日の生活の中で使える環境があることが理想です。

もしそういう環境が簡単に得られなくても、単に単語帳を眺めたり、辞書で日本語訳を見るだけで英語を覚えるより、本や映画の中のストーリーや文脈の中で理解し覚えていくのがより効果的でしょう。簡単に訳せない英語は対訳より使う状況から覚えた方が速いです。

以上、companyの2つめの意味についてでした!