イギリスで就職してもうすぐ一年になります。学生ビザを就労ビザに切り替えてからは約半年です。

しばらくイギリスで働いてきて、日本を出て海外で働くことのメリットやデメリットが分かってきたのでまとめたいと思います。海外への転職を考えている方への参考になれば。

まず私が伝えたいのは、なぜ皆海外転職に挑戦しないのか、ということです。

 

海外転職のメリット

  • 労働環境が良い、残業がない
  • 休暇がきちんと取れる
  • 給料が保障される
  • 海外での労働経験が得られる
  • 広い価値観の中で生きられる

海外転職のデメリット

  • 就職が困難
  • 日本が恋しくなる

 

海外転職のメリット

1,労働環境が良い、残業がない

海外の、特にヨーロッパの労働環境は日本とは桁違いに良いです。

まず残業というものがありません。もちろん緊急時などには存在しますが、残業を前提とした仕事や、残業と当たり前とした企業というのは聞いたことがありません。学校と同じように、始まる時間と終わる時間がきっちり決まっています。日本の残業にうんざりしていて無理ないペースで働きたい人はまさに海外転職でその願いが叶うでしょう。

フレックス制であったり、週何時間と決まっていたり、仕事量だけが決まっていたり、例外はありますが、普通の会社員なら基本的に誰でも夕方5-6時くらいには帰ります。

なので朝の通勤ラッシュと同じように、帰宅ラッシュがあります。

もし海外に転職を考えていて、どの国を選ぶか分からない、本当にその国の労働環境が良いのが知りたいという人は、実際に転職をする前に旅行する機会があれば夕方に公共交通機関を利用してみましょう。朝とおなじように夕方にもバスや電車が混んでいれば皆その時間に帰っている証拠です。

うちでも、残業は年に1回くらい一部の人しか起きません。私は今までしたことがないし、時間になったらきっちり帰ります。仕事がまだあればまた明日やりますと言って帰ります。私の会社の場合は7.5時間勤務で、それ以上働いたことは一度もありません。

日本でもアルバイトなどであれば自分の時間を自由に持つことが可能ですが、安定性に欠けます。でも海外に転職すれば、きちんとした社会保障などを受けながら、安定した生活が営め、かつプライベートな時間を持つことができます。

→ 安定した職を持ちつつ、自分の時間も欲しい人は海外転職しましょう。

 

2,休暇がきちんと取れる

私は正社員になったのが1月でしたが、4月にすでに二週間半の有給休暇をもらいました。このように入社直後の申請でもOKなので、転職してわりとすぐにその恩恵に預かれることでしょう。取るのになんの問題もありませんでしたし、実際海外に住んでいたら二週間くらいは休みがないと帰国もままなりません。

このように、海外では長期の休暇を取るのはごく一般的です。私の会社では二週間、私のように実家が遠い場合など例外があれば二週間半程度までしか休暇が取れませんが、これより長く休暇がもらえる会社は山ほどあります。私が今まで聞いた中で一番長く通常の休暇が取れるのは二ヶ月です。

休暇を楽しみに皆労働し、お金を貯めるというのが当たり前の意識としてあるので、ホリデーが取れないなんてなんのために働いてるの?って感じです。

有給も日本より多くて、私は新卒入社で22日初年度から有給がありました。

→ まとまった休暇がないとしたいことができない人は、バケーションの多い国に転職すべきです。

 

3,給料が保障される

これは場合によってはデメリットとなりますが、海外で働く場合自分で就労ビザを取ろうとすると普通給料の最低金額が決まっています。外国人が違法に安い賃金で雇われないようにしたり、それだけの給料をもらう能力のある人を優先して受け入れるためでしょう。

この給料の最低金額が、その国の移民の受け入れ度合いによって、平均的給料であったり、それ以上であったりします。

ちなみにイギリスでは年収£24,000(約360万円)が2017年の時点での就労ビザ発行の条件になっています。つまりイギリスで就職すれば、この金額は保障されるということです。この金額は年々上がっていて、この給料を出せない企業は外国人を雇うことができないということになります。

graduate-jobs.comによれば、イギリスの2016年の推定初任給(年収)は£19,000 – £22,000で、£24,000はこれを上回っています。つまり、何らかの理由で外国人を無理してでも雇いたい企業は、平均的初任給より多くてもビザの規定で決められた給与を出すということです。さらに経験者となると、これよりも多い金額を出さなくてはならなくなります。経験年数5年以上になると、シニアとしてのビザの給与額になるのでこの利点はさらに高まります。

私の場合は、日本語ネイティブのソフトウェアエンジニアの採用だったので、新卒で未経験ではありましたが、ビザの発行に必要な給与を出してもらうこととなりました。

もちろん、ビザのスポンサーになること自体お金がかかるので、その給料を出す価値がないとみなされれば転職したくても職も見つからず、これが何よりイギリスでは外国人を雇うのにメリットがないとされてしまいます。そもそも国内のイギリス人を優先して雇うための金額設定なので当たり前ですが、私のように日本人でないと務まらない仕事、日系企業の仕事などを狙っていけば、大幅な年収アップが可能になります。

→ 一攫千金、逆転一発かましたい人は海外就職でチャンスを掴みましょう。

 

4,海外での労働経験が得られる

海外での労働経験というのは、正直企業の大きさに関わらず、日本戻って逆転職をしたい時でも大きなプラスになります。今はグローバルな時代で、どの企業も世界を見据えてビジネスを行いたいと思っていますが、グローバスな視点を持った人、海外の事情が分かる人、語学力のある人というのは限られています。日本人は島国育ちなので英語が苦手であったり、視野が狭かったりする人が多いので、海外での労働経験は今後履歴書に書くにも大変有利に働くでしょう。

もちろん日本で働くのと同じように、あまりに短期間の職歴は転職を繰り返す人とみなされ、海外転職の経験が重視されないどころかマイナスになることもあるので、リサーチを念入りに行い、きちんとしたビジョンを持って転職したいですね。

→ 今のキャリアに不満がある人、海外での就労経験という輝く要素を履歴書に残したいひとは海外転職がよいでしょう。

 

5,広い価値観の中で生きられる

個人的に一番海外で生活をしていて重要なのがこれです。

海外では例えば結婚のプレッシャーなどがありません。今は皆好きなように生きて、好きな人と暮らして、さまざまな人生のかたちがあると日本以上に思われているので、30で結婚していなくて文句をいう人はいません。離婚していて可哀想な目で見てくる人もいないし、子供がいなくて憐れむ人もいません。日本の結婚して、子供を産んで夫婦で育てるという考え方は全く当たり前でないので、海外に転職してしまえばそのようなストレスから開放されます。

40でも50でも60でも皆楽しく生きて、恋愛したり、大学に通ったり、おしゃれしたり、若者とおなじように暮らしています。

日本のように仕事至上主義もありません。仕事は嫌なもので、皆生活のため仕方なくやっている、休暇のために頑張っているというのを公に話しています。なので皆で無駄な仕事はなくそうという気持ちがありますし、変なモラハラとかも起きにくいです。

性別による制限も日本よりずっと少ないです。女だからとか男だからと感じることが極端に少ないです。むしろそういう当たり前を疑うことがかっこいいみたいな風潮さえあります。女性が男性を養うこともあるし、同性愛者が手を繋いで街を歩きフェイスブックに堂々と恋人の写真をアップロードしますし、女性なのにエンジニアなのすごいねとか言われたことは一度もありません。

もちろんそういう中で暮らす以上、自分も人生における個性を最大限尊重していかなくてはいけないので、○○しなきゃだめだよ!みたいな考えは捨てて、絶対に口に出してはいけません。白い目で見られます。

そういう自分の価値観を壊していくことは苦労でもありますが、私はこれが海外に来て一番良かったなと感じていることです。

→ 日本の閉塞的、保守的価値観に疑問がある人、日本はなんだか生きづらいと思う人は、思い切って海外に転職してみたら何か変わるかもしません。

 

海外転職のデメリット

1,就職が困難

最近はどの先進国でも移民が増えていて、特にアメリカやイギリスなど英語が話されている国は移住もしやすいので特に移住希望者が増えて、移民の数に制限をかけているところが多いです。そのため上記の給料の件など、様々な条件を設けています。国内の雇用を守るため、そのような条件はだいたい外国人を雇うより自国民を雇う方がメリットが大きいようになっているので、特に人気のある国では就職がどんどん難しくなっています。

海外への転職はメリットがいっぱいで、そんなリスクのある転職活動のために今ある仕事を離れるのは勇気がいると思います。

しかし、実際私も挑戦する前は不可能なんじゃないか、と不安になりましたが、やってみれば面接もいくつか受けられましたし、最終的には就職先も決まりました。

元々住んでいた街だけでなく、リモートからでも面接はうけさせてもらえましたし、来週から来てくださいとか言われる場合もあるのが困りますが、希望はあります。

詳しい転職・就職のコツ、成功例については海外就職・移住のアドバイス、大学院留学後の就職の記事を読んでみてください。

→ たしかに、難しい。でもだからって挑戦さえしないのはナンセンス。海外転職は可能です。

 

2,日本が恋しくなる

やはり転職をして海外生活が長くなると今まで考えたこともなかったのに日本が恋しくなります。海外に住んでいる人たちは、日本に帰ると死ぬ気で日本の食べ物をスーツケースに入るだけ詰めて行きますし、海外在住の日本人同士で日本の食べ物の話は場合によってはタブーです。辛くなるので。

海外に転職してしまうと、実家に帰省をすると言っても一度に10万円とかかかるようになるので、いくら休暇がもらえても、しょっちゅうは帰れません。飛行機に何度も乗るのもしんどいです。

日本のニュースなどは入ってきづらくなり、友達と知ってる芸能人の話が合わなかったり、家族と時差がまともに話ができなかったり、海外に転職して時間がたってくると精神的にも日本との距離は離れていきます。

これが辛くてせっかく海外へ転職しても日本へ結局帰っていく人も多いですが、それはそれで、日本が好きだということが再確認できたということで良いのではないでしょうか。住んでみないと自分に一番合った場所はわかりませんからね。

私は逆に、たまにしか帰れないからこそ、日本が前より好きになりましたし、家族とも前より仲良くなったような気がしますし、今のところもう少しこちらにいたいなと思っています。

→ こればかりはどう感じるかはしてみないことには分かりません。でも日本へはいつでも帰れるので海外に転職して、一度は自分で体験するのが一番でしょう。

 

 

以上海外に転職するメリットとデメリットでした。

まとめると、皆海外に転職した方がいい。ということです。

実際に海外への転職を考えている皆さんへの参考になれば幸いです。転職するのは簡単な決断ではありませんが、やってみないことには分からないことも多いと思うので、やはり挑戦すべきなのではないでしょうか? 海外転職に関する調査を続ける皆様のため、これからも海外での情報を発信していきますので、よろしくおねがいします。知りたい情報などあればリクエストを頂ければまた記事を書きますので、疑問、要望なんでもコメントしてください。