イギリスといえば2階建てバスが有名です。だいたい大きな都市ならどこでも2階建てバスが走っていて、ロンドンを除けばもっぱら地下鉄よりバスが多いです。
私の住むエディンバラでも、一部最近トラムが走り出したりはありますが、基本的にはバスが市民の移動手段となっています。
そんなイギリスでバスに乗る時は、乗り方やマナーが日本と少し違うところがあるのでご紹介します。

 

 

1,乗る時のマナー

料金を払うタイミング

イギリスのバスは、まず先払いです。これは、普通イギリスのバスが料金が一定で、どこまで行っても一回の乗車で同じ金額を払うからです。
出入り口は運転手さんの隣に一つしかなくて、そこからまず降りる人が降りて、次に乗る人が乗ります。エレベーターみたいな感じですね。

チケットの買い方

乗るときには片道の普通のチケットを買うときは「Single please」とか言えばおっけーです。値段が分からなければ「How much for single ticket?」と聞きましょう。もし同じ日に何度かバスに乗る予定があるなら、だいたいどのバス会社も一日乗車券を売っています。エディンバラのLothian Busは3回以上乗るなら一日乗車券の方がお得です。ただ、エディンバラのバスではお釣りが一切出ないので、先にぴったりの分を用意しておかないとダメです。コインを多めに用意するか、頻繁に使うのであれば携帯のアプリを入れておけばそこで先に買うこともできます。エディンバラではバスは片道目的地に関係なく£1.60均一です。(2017年6月に時点で)チケット料金は年々値上がりするので、バス停や、バスのフロントガラスにだいたい値段が書いてあります。それを見て乗る前からぴったり小銭を用意しましょう。なければバス停にいる人に両替してもらったり、イギリスではお店で両替を頼んでOKです。最悪急ぎであれば料金より多めに入れるという手もあります。

乗る順番

それからイギリスでバスに乗る時は、乗る順番を大切にする人が多いです。そんなに人の多い場所でなければ、日本の電車のように、乗車口に並んで…とまではしたりしなかったり、でもだいたい来た順番を覚えていて、譲り合いながらで乗ります。たまに気づかなくて先にいた人より早く乗ろうとすると怒る人も…。基本和やかな感じですけどね。

チケットをくれる人もいる

時々降り際に、たまに使い終わった一日乗車券をくれる人がいます。降り際にさりげなくレシートみたいなのを手渡してきたらありがたくもらっちゃいましょう。チケットには日付が書いてあるだけなのでぶっちゃけ誰でも使えます。
夕方くらいからバスに乗るとよく遭遇します。

 

 

2,乗車中

バスの2階

イギリスのバスといえば2階。ただし欧米では2階をSecond floorとは言いません。建物なら日本語の一階がGround floor, 二階がFirst floorになります。またバスの場合には下の階をDown stairs, 上の階をUp stairsと呼びます。
私は2階が見晴らしがいいので好きです。階段は結構急なので足の悪い方なんかは難しいと思いますが、チャンスがあれば2階から景色を見ると旅行なんかではより楽しめますね。

優先席

日本と同じように優先席があります。バスの入り口の方がそうで、だいたいベビーカーや車椅子用のスペースがあります。なので他が空いていればそこは空けて座りましょう。イギリスでは日本以上にベビーカー連れの人を大事にしているので、ベビーカーをごく頻繁に見かけます。もし困っている人がいれば助けてあげましょう。

車内でのマナー

日本と乗車のマナーが違うところと言えば、イギリスのバスでは電話を使ってもオッケーです。だいたい無料のWi-Fiがあるので、皆よく電話してます。飲食も匂いのする温かいものとかでなければ大丈夫みたいです。お酒はだめです。

 

 

3,降り方

バス停の案内

イギリスのバスでは、一部観光地を除いてバス停の案内がありません。初めて行く場所だと、インターネットがないと降りる場所が分からないことはよくあります。その場合、乗るときに運転手さんに、「Could you tell me when we arrive to ○○?」と言っておけば、その時だけアナウンスしたり、止まりますボタンを押せなくても止まってくれます。もしくは、近くにいる人に「Do you know where is ○○? Could you tell me when I should leave?」とか言って助けを求めましょう。イギリスはまだバス停のサインがあるので、だいたいの位置は分かりますが、最悪だったのがアルゼンチンですね。バス停というものがそもそもなく、知らなきゃ乗れないし降りれないという鬼畜っぷり。日本は親切過ぎですね。

立ち上がるタイミング

日本のバスと違って、だいたい皆降りる時は、一個手前のバス停を過ぎた位からもう立ち上がります。日本では着くまで立ち上がるなとアナウンスがありますね。でもイギリスでは逆にもう出口にいて、降りる時にサッと降りないと、下手すると降りそびれるかもしれません。
2階から1階に降りる場合でも皆構わず移動するので事故とか起きたことはないのか気になりますけど皆そうしてるみたいです。
ちみに自分が窓側に座っていて、降りるのに人にどいてもらわないといけない時は簡単に「Excuse me」と言うか、「Can I go?」と言えばどいてもらえます。「Thank you」と言って去りましょう。

運転手さんに挨拶

イギリスのバスを降りる時に見るのが、乗客が必ず運転手さんに挨拶をすることです。だいたい「Thank you」ですね。たまに「Cheers」とか。それを知らなくて前何も言わずに降りていたら何で挨拶しないんだ?って友達に怒られたので、忘れず挨拶しましょう。

以上、イギリスでのバスの乗り方・乗車マナーでした。日本と大きな違いはありませんが、細かい所では違いが多いですね。
どちらにせよ、イギリスのバスは使いやすいと思うので、マナーを守って楽しんで乗車しましょう。