イギリスで暮らしていて、イギリスで色々な国の人に囲まれて暮らしていると、その国の事情や文化、情勢によって、タブーのなってしまうような言動があることに気付かされます。

そこで、私も初めはついやってしまったような、外国人に対して言わないほうが良いこと、やらないほうがいいことを紹介します。

 

1,鼻が高い

コーカソイド、いわゆる白人や、中東系の民族は、アジア人に比べて元々身体的に鼻が大きい、よく言えば鼻が高いです。

アジアでは逆に鼻の小さい、低い人が多いので、わざわざ美容整形手術で鼻を盛り上げたりする人がいるほど、鼻が高いことは周りと違う、スペシャルで、良いことということになっています。

しかし外国ではアジア人のような小さな鼻を持った人が少ないので、鼻が大きいのを見て、かっこいいねなんて言うつもりで鼻が高いねなんて言うととーーーっても失礼です。

海外では逆に鼻を小さくする手術をする人が多いので、鼻が大きいことは醜さの現れでもあります。なので鼻が高いねというとあなた醜いね!という意味になる場合があります。

 

2,顔が小さい

これも同じ理由で、日本人は顔が小さいというのがスタイルが良いという風に捉えますが、顔が小さい=発達していないとか、頭が悪いみたいなイメージを持っている場合があります。日本だと顔が小さいってかなりの褒めことばで、モデルみたいーってことですが、海外だと顔が小さい?頭が小さい?何が言いたいの?ってなっちゃいます。

 

3,自分という意味で鼻を指す

これはジェスチャーの違いですが、私?みたいな感じで自分の顔を指すジェスチャー。これも日本独特の表現です。欧米では自分の胸のあたりを指します。この自分の顔を指すジェスチャーが外国人には自分の鼻を触っているように見えておもしろおかしいらしいです。なのでこれも慣れですが、笑われないように気をつけましょう。

 

4,イギリス人にご飯がまずいのか聞く

これは日本人がよくイギリス人に聞いていてびっくりすることです! まじでドン引きします。よく考えたら普通に失礼だろって分かると思うんですが、自分がそれを毎日食べて育ってきたのに、まずいんでしょ?って聞くのってどうですか? 確かに、日本で生まれ育った人たちからしたら日本の食べ物と違っていて口に合わないかもしれません。でも本人達はそんなことを思っていません。イギリス人が自分でイギリスのご飯はまずいから〜って言うのを聞いたことはありません。

イギリスの食文化がフランスやイタリアなどに比べて貧相なのはそうかもしれません、イギリス料理店というのはあまり見なくて、イギリスにいてもイタリアンレストランなどが人気があります。でもだからってイギリスの料理がまずいと思っている国民はいないでしょう。みんな自分の国の料理を愛していて誇っているのに、褒められるどころか笑いながら面と向かってイギリスのご飯ってまずいんでしょなんて言われたら怒ります。

もしあなたの作る料理がまずいと友人たちの間で評判で、ある日誰かがあなたの作る料理ってまずいんでしょ!?て聞いてきたらどうしますか??

 

5,イギリス人と聞いて白人を思い浮かべる

これはイギリス人の間でも問題になっていることですが、アメリカ同様イギリスも移民国家で、色んな国の2世、3世の人や、色んなバックグラウンドを持った人、混血の人、マイナーな宗教を信じている人や、見た目と話せる言語が違う人など色々います。

イギリスで生まれ育ったアジア系の人が、例えば英語しか喋れないのに、中国語を喋れるのか聞かれたり、何人なのか聞かれたりするのは日常茶飯事だと思います。

イギリスで生まれ育ち、イギリスのパスポートを持っていればイギリス人に間違いはないのに、見た目で色々言われるのは可哀想です。

確かに自分の両親はイギリス育ちでないかもしれない。でも親の出身地に住んだこともなくて、言語も全く分からない人はなぜそれでもイギリス人だと思われないのか。

見た目で人間をカテゴライズし、出身国を推測しようとするのは良いのですが、見た目で勝手に何人だろうと思いこむのは、イギリスではタブーです。

インド系、中国系、ドイツ系、ロシア系、色々います。

確かに白人は多いですが、日本のテレビなどで、イギリスのイメージ画像がみたいなのが出る時に、全部白人なのは大問題だと思います。実際に生活してみれば、白人は国民の一部でしかなくて、様々な見た目で、様々なバックグラウンドを持った人がいるというのが分かります。

 

以上、身体的なこと、ジェスチャー、料理、民族などについて書きました。デリケートな内容でもあるので、学ぶことも難しいし、タブーを一切侵さずクラスというのも無理だと思います。でも日々気づいたことがあれば気をつけるようにし、人を傷つけたり、不快な思いをさせずに済むのであればそれが一番だと思います。

私もまだまだ自分の中の間違いや偏見と戦っている最中ですが、これからも学び続けて真に国際人になれるように努めたいです。