前回に引き続き、イギリスに来て三年の間に出会った色んな国の人達の国民性などを書いていきたいと思います。完全に私が会った人達の話なので、全員がそうだというわけではありません。

 

1、イタリア人 - 明るい、ジェスチャーが派手、お母さん大好き

主にイタリア人男性の話ですが…、イメージ通りというかなんというか。女好きで、明るくて、派手なジェスチャーで、そしてお母さんが大好きで毎日電話かけるみたいな…そんな人ばっかです。

女好きと言っても悪い意味ではなくて、女の子をお姫様のように扱ってくれるって話です。

以前イタリア人の友達を家に呼んでフラットメイトとアニメ鑑賞会したんですけど、私が料理するねって言ったらじゃあ僕はデザートを持っていくねって言って、持ってきたのが暖かいトフィー(キャラメルケーキみたいな食べ物)にバニラアイス、なんかすごいいかにも女の子が好きそうなものを持ってきてフラットメイトと二人でテンションが上がりました。

あと女の子とデートの定番は手作りティラミス…。おいしいお酒教えてあげるっていってハニーウィスキー、試してからハマっちゃいましたし、ほんとに女の子が好きなものよく知ってるんですよね。なんかデートのお手本みたいなのを誰でもできて、ちょっと感動しちゃいます…。

まぁ私は恋人にはしたくないなーって思いますけど(笑

 

2、スペイン人 - よく喋る

イタリア人と見た目も印象も似てるんですが…スペイン人はホントによくしゃべりますね。男も女も喋る喋る。バスとかでもマシンガンのように喋るスペイン人をよく見ます。

一番印象に残ってるよく喋るスペイン人のエピソードとしては、ある日知り合ったばかりのスペイン人がハプシコードっていうピアノの進化前みたいな珍しい古い鍵盤楽器があるんですけど、それを弾いてるっていうので、「へえ、なんでハプシコードなんて弾いてるの?」って一言聞いたんですよ、そしたらこの一言の質問からなんと2-3時間ノンストップでまじ止める暇もないくらい一気にハプシコードうんちくを語ってくれたんです。これがホントにみっちりハプシコードの歴史をいきなり話してきて、びっくりして笑えました。しかも話自体は面白かったので聞いちゃいました。

 

3、アルゼンチン人 - USAをアメリカと言ってはいけない。

南米へ渡りアルゼンチン人は、元々スペイン系とイタリア系の移民が多い国なので、上二つの特徴を継承しつつ、一つアルゼンチン人というか南米人全般と付き合う上で気を付けないといけないのが、南米人ってUSAをアメリカって言うと怒るんですよ。

どの国にも色んな地理問題事情があると思うんですけど、南米人に言わせると、アメリカという言葉はアメリカ大陸を表す言葉であって、USAは国だからアメリカって略して呼ぶべきでない。と。まぁ正式名称はアメリカ合衆国ですからね。なんかアメリカが大陸のリーダーみたいな感じがして嫌なんですかね?

でもホントに南米人はこれを気にしていて、アルゼンチン人だけでなくてチリ人とかも、授業中に先生がアメリカって言ったらわざわざ止めに入りました。別にアカデミックな論文とかでも広く使われてる言葉なので変えるって言うのも難しい気がしますけどね…。知っておいて損はない情報です。

あと移民国家らしいところとしては、皆自分が何系だというのをかなり意識しています。日系アルゼンチン人の女の子に会ったんですが、日本には行ったことがないけど、和太鼓をやっていて、日本語を習っていて、ファッションもどことなく日本っぽくしていて、かなり日本を意識してるんだなーと。あとドイツ系アルゼンチン人の友達も何故か、ドイツ系だからとルフトハンザしか使わないし、高校もドイツ系に進み、イタリア系アルゼンチン人の男の子もイタリアに行ったこともないけど、イタリアにかなりの親近感を抱いているみたいです。

そういうのは日本は日本と簡単に言える日本人にはわかりづらいところですね。

 

4、ポルトガル人 - ネガティブ

ポルトガル語には有名な「サウダーデ」(ポルノグラフィティのサウダージはこの言葉のブラジル語訛りです)という言葉があって、意味は過去を懐かしんで胸がキュッとなる的な感じです。曰くぴったり訳せる言葉じゃないと。サウダーデっていう題の有名な絵画とかありますね。昔の手紙を見つけた女の人の絵。

でその言葉が国を代表する言葉になっちゃうくらい、ポルトガル人ってなんかネガティブです。過去を想い、国も不景気でなんだかどんより…。お隣のスペインは不景気でも元気いっぱいな感じなんですけどポルトガル旅行した時に、スペインから入った途端に違いが分かりました。国民性ですかね。でもポルトガルは歴史的にも日本と色々かかわりの深い国だし、食べ物も日本人の口にあう魚介類が多いし、素敵な国ですけどね。

 

5、フランス人 - フランス語訛りがセクシー

昔はフランス語って変な響きだなーとしか思わず、全然好きじゃなかったんですけど、ずっと聞いているとその独特の響きがたまらなく好きになります。そして実際ヨーロッパではフランス語っていうともうそれだけで皆キャーキャーなります。日本では第二外国語は英語ですが、英語が母国語のイギリスでは、第二外国語はフランス語を勉強している人が多いです。何故かと言うとフランス語はロマンス系言語に分類されて、英語におけるアカデミックな言葉はフランス語起源が多いから。だからフランス語が喋れるのはインテリな印象になるんです。その辺もあって、フランス語のイメージもヨーロッパでは爆上がりです。

なのでフランス人がちょっとフランス語訛りの英語話すとかなりウケが良いです。

知り合いのベルギー人で、その人はハーフブラジル人なんですけど、ベルギーに住んでいるのでたぶんポルトガル語喋れるっていうのがかっこいいんでしょうね、ポルトガル語を話すのが好きみたいなんですが、こっちからしたらフランス語話してよ!って感じです。とにかくヨーロッパでのフランス語人気はかなり高いです。

あとフランス人のチーズへのこだわり。日本に住んでるフランス人達はフランスへ帰ると山のようにチーズを買って帰ります…。すごい…。でもホントチーズっていろいろあるんですよね。日本にはチーズってそんなにないからわからないですけど、イギリスのスーパーに行くともうスーパーで一列チーズみたいな感じです。今まで知らなかったチーズに沢山出会えて幸せ…。その中でもフランス人のこだわりはすごいです。色々教えてもらいました。

 

というわけで、今回は南欧、ラテン系の人たちについて主に話しました。次回はもうちょっとヨーロッパの北のほうの人たちについて語りたいと思います。