イギリスで働いていて、感じるのが、イギリス人は働く姿勢が日本人と違うということです。
最近日本でも、働き方改革、お客様は神様精神廃止、など色々ありますが、イギリスではさらに働きやすい労働環境が整っていると思います。

それを私がよく感じるのが、金曜になると、会社で皆が「やったね、金曜日だね」と言い合ってることです。早く仕事が終わるといいね、午後はもうやってられないよと上司に対してでも皆口に出していいます。
隣のチームのフレンドリーな上司がよくもうすぐ帰れるね、やったねみたいなことも言って来るんで、いつもそれ言いますけど罠じゃないんですよねって言ったら、「ははは、そうそう君が仕事嫌がってもう帰りたいって言ってるって社長に言いつけるか」と冗談言ってました。

ホントにイギリスでは仕事は嫌なもの、早く帰りたくて当たり前というのを皆正直に話してます。もちろん仕事が楽しくて時間さえあればそれに費やしたい人もいるでしょうが、そういう人は会社を起こしたらいいんでしょうし…。

ただしロシア人とドイツ人はたまに残業してるのも見ますし(でもたまにです)やや日本人より。

だいたいうちのオフィスにいる人たちは

  • イギリス人:働きたくないということに正直、でも働く
  • ロシア人:アクティブに働き稼ぐ
  • ドイツ人:任務を遂行する
  • 中国人:こっそりサボりながらも仕事ができる
  • パキスタン人:隙あらばサボる

こんな感じですね、割とイメージ通りで面白いですw

イギリスでは、スーパーのレジの人も、他の店員とお喋りしながら、椅子に座って機械的に接客します。チップのあるようなレストランなんかでは愛想のいい店員もいますが、閉店五分前にお店に入ろうとしたらもう閉めるからだめですって言われたりもしますし、日本とは根本的に消費者の立場も違います。

思うにイギリス人は、真実や正直さに日本人より重きを置いているので、仮面をつけたように愛想のいい接客をする日本人のような環境はできづらいんじゃないでしょうか。
実際、働くのが嫌、お金のためにやっていること、という正直な気持ちをシンプルに共有できることで、余計なストレスとは無縁ですし、やりたくないのにその上延長なんて、と残業ならそれなりに払われないとしないという態度で労働者が臨めばサービス残業なんていう非人道的なことは起きないんじゃないでしょうか。

というわけで、金曜の夕方に、もう帰れる!嬉しい!と素直にいうこと自体が労働者一人ひとりの権利を守る事に繋がるのかもしれません。