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イギリスで見たプライベートが仕事より優先の例、7件

イギリスで新卒で社会人として働き始めてから一年半が立ちました。

今回はそんな中で私が感じるイギリスでの仕事に対する考え方について記事にしたいと思います。

まず大前提として、日本より圧倒的にプライベートの方が仕事より大事だと思う人が多いので、それが職場の人間関係や仕事に対する淡白さにも現れているなと感じます。

それでは本題に入る前に、この記事について注意が2つ。

注意1 私は日本では働いたことがない

私は日本で社会人として働いたことはないので、メディアや友人・家族から知る日本での社会人生活との比較になりますが、私の分かる範囲でイギリスでの労働についての考え方というのを紹介したいと思います。

注意2 IT企業オフィスワークでの例

例えば金融とか、クリエイティブ系とか、ホスピタリティ(サービス業)ではこれと違う部分も多いと思います。でも成果主義のIT企業の例としてひとつの参考にしていただければと思います。

会社の構成は、中規模くらいの会社で、日本人は私一人、アジア人が数人、ヨーロッパ系がほとんどの会社です。イギリス人はそのうち半分くらいです。なので会社の雰囲気・考え・決まりは基本はイギリスやヨーロッパ方式で、ある程度インターナショナルで柔軟な感じです。

 

仕事の優先順位が低い例

さっさと帰る・残業しない

日本は残業が多い、逆にヨーロッパは少なくて有名ですが、日本へ帰ると私もよく「イギリスの仕事ってどんな感じ? やっぱり残業は少ないの?」と聞かれます。そこでは「うん、あんまりないかな」程度に答えますが、ぶっちゃけ本当は残業なんて基本存在しません

私は一度も残業したことがないし、万が一クライアント指定で残業を要請する場合、通常の何倍もの報酬が追加され、クライアントが会社に直接交渉しなきゃいけないレベルです。

会社のために頑張ろうみたいな雰囲気は全く無く、その残業に意味があり、それに見合う報酬を与えられる場合のみ交渉可って感じです。

これがシフトのあるタイプの仕事、サービス業とか、医療関係とかだと代わってくると思いますが、オフィスワークでは残業は一大事です。

そのため、毎日定時出社定時退勤のうちの会社では、定時には業務終了ではなく、本当に退社します。そのため15分位前になるとトイレに行ったり、荷物をまとめたり、パソコンを落としたりします。

仕事が遅れても、契約時間内で回せる仕事を取らなかった上司の責任って感じです。「とにかく定時までになんとか終わらせる」が大前提です。

とにかく人生はオフィスではなく、家にあると皆考えているようです。

 

メールが短い

それを実現するため、いかに効率よく働くかというのを皆が実践していますが、その中で私が気づいたのがメールの簡素さです。

日本人と仕事とメールをすると平素は○○とか、取り急ぎよろしくおねがいします。とか最初や最後に挨拶文がよくありますが、これがイギリスのビジネスでは本当に最低限です。

社員同士ならもう一行、一言のメールは当たり前、社外でもいきなり本題から入ります

例えば今日使っているバスの会社から、定期の料金が値上がりしますというお知らせの手紙が来ましたが、一行目から「2018年2月28日から料金の値上がりが決定しました」と書いてあり、一番最後に一言「弊社サービスを選んでいただきありがとうございます」とだけ書いてあります。これ以外本当に挨拶的なものはなく、全てが実用的な情報です。

これが私の仕事でも一緒で、人間関係を重視するというのがイギリスのビジネスでは少ないなと感じます。ビジネスの分野によっては内容も変わるかもしませんが、ITのうちではとにかくメールも効率重視で、忙しい人ほどメールもシンプルで、社長や部長の書くメールはクライアント宛でも恐ろしく短いです。ちょっと冷たい感じはしますが、書く方も読む方も時間の節約という意味ではそれでいいのかもしれません。

 

社員同士の交流も最低限

日本ではよく飲み会とか、社員旅行とか、そういう話を聞きますが、うちの会社ではあまり行われません。一年に一回、クリスマスパーティーがありますが、その日だけで、それも完全自由参加、家族同伴可、費用は全て会社持ちです。

一年に一度で、クリスマスのコースメニューが食べられるのでこれはだいたい皆参加します。しかしこれ以外では、会社が企画するような集まりというのは少なくとも私の会社の、うちのチームではありません。友達などから、別の会社の話で同僚皆で飲みに行った話なんかを聞くこともありますが、会社の雰囲気にもより、でも基本的には人間関係を深めて仕事を円滑に進めようという考えはあまりないのかなと感じます。

 

転職も気軽

人間関係がここまで希薄だと、転職も大したことではなくなります。給料、休暇の条件、労働条件、業務内容によって淡白に仕事を選びます

今よりいいお給料を提示されれば割と皆気楽に転職します

特にIT系では1-3年くらいで転職するのが一般的で、よっぽどいいポジションをゲットしたら10年単位で働く人もいるかな、って感じです。

日本でも最近は転職が一般的になってきましたが、イギリスだとそれよりもさらに転職は当たり前で、ステップアップのために転職するのが前提、会社でも公に将来の転職プランというのを同僚同士で話したりします。

うちの会社でも毎月1人くらいは、誰かが抜けて、誰かが入ってきます。クビになって転職とかはマイナスですけどね。

 

家族・プライベートの優先順位が高い例

勤務中に家族と電話

これが私が結構最初びっくりしたんですけど、勤務中に家族と電話している人が多い。特にスラブ系の文化圏の国の出身者が、一日に2-3回は家族と電話します。しかも一回に15分くらいは電話しています。

もちろん誰も注意や文句は言わないし、それで業務がちょっとくらい中断してもオッケー、デスクで電話しても、オフィスを抜けて電話してもオッケーです。私の上司も毎日ガンガン電話しています。

ちなみに以前ポーランド人の同僚は「例え会議中でも息子が電話してきたら絶対に取る。当たり前でしょ、だって僕の息子だよ?」と言っていました。

これはイギリス人だとそこまでしないかなって感じはしますが、日本とは仕事と家族の優先順位が完全に違うなと思います。

 

子連れ出勤

そしてこれも寛容でびっくりしましたが、子連れ出社が全般オッケー。さすがに泣いちゃうような赤ちゃんを連れてくる人はいませんが、一人で座っていられる歳だったら、頻繁に子供を会社に連れて来ている人がいます。うちはITなので男性社員が多いのですが、連れてくるのもたいていは父親です。男女平等社会なのでおそらく両親でそのへんも負担を分け合う感じです。

私の上司は週に2-3回以上連れて来る時もあって、一日ずっといたり、数時間だけいたりします。余っているデスクで勉強したり、キッチンでおやつを食べてランチ中の社員とお喋りをしたり、時には暇な社員がプログラミングを教えてあげたりしています。

別にこの人が特別なわけではなく、面倒を見る人が見つからない場合など、色んな人が連れて来ています。これは業務のタイプや会社の雰囲気によるのだと思いますが、うちの会社は特に子育てを強くサポートしている雰囲気があります。

 

ホリデー最優先

ヨーロッパでは一般的にホリデーの優先順位は非常に高く、うちの会社も例外ではありません。例えば有給申請をしたら、日付も確認されずサインがもらえます。さすがに二週間いないとかになると時期を聞かれたりはしますが、それでも今の所有給が取れないとか、時期を変えられたという話は聞いたことがありません。

そもそも転職が当たり前のイギリスで、その人がいないと業務が成り立たないということはありえないというのがあります。

なのでどんなに忙しい大事な時期でも有給は取れるし、途中の仕事があってもホリデーなんだから大丈夫心配しないでなんとかするよって感じです。

 

 

まとめ

このように私にとっては仕事というのは責任があるもの、それを達成するためにはプラベートの多少の犠牲も時にはしょうがない、職場の人間関係を築くことは大切という風に考えていた部分もあり、イギリスに来てからカルチャーショックの連続でした。

ここまで仕事を淡白にこなして、プライベートを優先してもビジネスは成り立つし、仕事もまわるということです。

ぶっちゃけこの違いを目の当たりにしても、ビジネス的な結果、個人の裕福さ、経済力の成長などで日本とイギリスで確固たる違いがあるとは思えません。

今は日本でもプライベートを優先する人が増えてきていますが、イギリスのような仕事のやり方でもきちんとしたシステムを設けて、仕事上のゴールがはっきりしていればビジネスは成り立ちます

最終的には、経済が成り立ち、労働者がきちんとお給料をもらえて生活ができれば良いわけですから、これからの日本でもこういう会社が増えていってもいいんじゃないでしょうか。

 

 

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1 コメント

  1. ゆうき

    そういった働き方の代償として欧州はサービスが悪いんだと思います。
    有給や長期休暇が取りやすいからこそ担当者不在で連絡が長期つかなかったり、返事がなかなか帰ってこなかったり。
    公的機関の事務手続きも遅くて、人によってできる出来ないがコロコロ変わる。たまに嘘をつく。やる気がない。何時間も待たされた挙句、担当ではないからできない、と断れる。などなど。給料以下のサービスを提供。

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