今世界では空前の日本食ブームが起こっており、特に寿司は今や多くの欧米諸国で愛される食べ物となっています。

日本食以外にもアジア料理全般や、あるいは国際的な食事への興味が世界的に高まっていると思いますが、寿司はその中でも特に人気が高く、また一般的にちょっと高級な食べ物として認識されています。

日本ではイタリア料理やフランス料理などの西洋料理の人気が高く、値段も高くなりがちですが、欧米ではその逆のことが寿司屋に起こっています。

しかし、寿司人気の急な高まりのため、それに目をつけた日本人以外のレストラン経営者達は、寿司のことをよく知らなくてもとりあえずで寿司屋を開いていることがよくあるみたいです。そのため明らかに日本人がつけたわけではないであろう寿司屋の名前というのをよく見かけるようになりました。

特にそれは安直すぎるだろう、という名前が沢山あって面白いので、今回はヨーロッパで暮らす私が、ヨーロッパを旅しながら見つけたそんなちょっと面白おかしい寿司屋の名前を10件、紹介します!

 

1,YES SUSHI (イエス寿司)

こちらはイギリスで見かけた寿司屋です。YESスシというこの単純な名前。確かにキャッチーです。しかもなんだかポジティブな感じです。

しかし店名のすぐ下にあるポスターには中国語で火鍋の宣伝が書いてあります。日本人のやっているレストランではなさそうです。

 

2,I love Sushi (アイ・ラブ・寿司)

これもまたストレートな名前です。アジア料理というと安くて手軽なテイクアウェイ(持ち帰り料理)が人気ですが、こちらのお店もテイクアウェイ・デリバリーをやっているようです。

日本では寿司屋というと座って落ち着いて食べられるお店が多いですが、こちらのお店は他のアジア料理に合せてゆっくり食べるタイプとはちょっと違うみたいですね。

 

3,TOKYO SUSHI (トウキョウ寿司)

これもとりあえず寿司=日本、日本=東京というアイディアが伝わってくる名前です。一体世界に同じ名前のTOKYO SUSHIという寿司屋がどれだけあるのか気になります。しかし日本でもナポリやローマというイタリア料理店など沢山ありそうなのでおあいこでしょうか。(実際に見たことがあります)

TOKYO SUSHIの訳が「東京の寿司」という名前なのもなんともちょっとおかしいです。

 

4,SUSHI SHOP (寿司ショップ)

これはもはやレストランの名前としてアリなのか?と疑問にさえ思うあまりにシンプルな名前です。こちらはベルギーで見かけた寿司屋ですが、ドアに貼られたサンプルの写真も寿司というよりはサーモン丼です。野菜もたっぷりスタイリッシュで美味しそうですが。

寿司というとカラフルでおしゃれなイメージがヨーロッパでは強いので、見た目の豪華さに力を入れている高級寿司店は多いです。

 

5,SUSHI TODAY (寿司トゥデイ)

寿司を今すぐ食え!と言わんばかりの力強い名前です。店頭のポスターにはテイクアウェイの宣伝がしてあり、アジア料理という部分を強く押しているようです。

 

6,SUSHI WERLD(寿司ワールド)

こちらはオランダの寿司屋なので、ワールドの綴りがオランダ風ですが、寿司ワールドとはまた寿司がお腹いっぱい食べられそうな名前ですね。

 

7,WHITE SUSHI(ホワイト寿司)

こちらはイギリスの寿司屋です。白い寿司ってなんだ、って感じですがお店はスタイリッシュでおしゃれなカフェ風の雰囲気です。店内の「レストラン」と書かれたインテリアが気になりますが、日本語の読めないイギリス人からするとそれもエキゾチックな感じがするのでしょうか。

 

8,SUSHI PALACE(寿司パレス)

パレスは英語で宮殿という意味ですが、寿司宮殿とは堂々とした名前です。こちらも店外に配達用の自転車があるので、アジア料理らしくデリバリーを行っているようです。日本でもデリバリーをしているチェーンの寿司屋など結構ありますね。

 

9,IKURA SUSHI (イクラ寿司)

この寿司屋の店名のイクラというのが一体食べる方の「イクラ」なのか、値段の方の「いくら」なのかそれが気になります。食べる方のイクラだったらイクラ寿司専門店というのもアリだと思いますが、店頭のポスターでは普通の巻きずしが並んでいたのでおそらく値段の方のいくらでしょう。

 

10,UZUME SUSHI (ウズメ寿司)

これはもう意味が分かりません。ウズメとはなんなのか。日本語風の名前がついているよくわからない寿司屋も多いです。スズメの間違いか? ロゴの絵柄を見るに梅の間違いか? それとも現地の言葉で何か意味があるのか?

 

まとめ

道を歩けば簡単に寿司屋が見つかる昨今、日本人以外のオーナーがやっている寿司屋も大変多いです。なんだかんだ言って創作とんでも寿司もそれはそれで美味しいので私は最近の寿司ブームも嬉しいですが、やっぱりこういうヘンテコな名前の寿司屋には笑ってしまいます。

最近では寿司だけでなくラーメンなど他の日本食も流行ってきているので、海外で暮らしていても日本食を食べる機会が増えているのは嬉しいですね。

こうして見るときっと日本にもへんてこな名前の海外食レストランが沢山あるんだろうなと考えられますが……。

もちろん日本でなくてもヨーロッパですでにそのようなレストランは沢山見られます。最近記憶にあるものだと「メキシコ料理店Los Tacos」など…。他にもきっと「中華レストラン上海」とか、「フレンチレストランボンジュール」とか、「イタリアンレストラングラッツィエ」とか、「インド料理店マハラジャ」とか世界には沢山あることでしょう。

しかしレストランの名前というのは結局何のお店かすぐに分かることが大切なのでその国のよく知られている言葉を入れるのは頷けます。逆にネイティブがつけた名前だとちょっとひねってあったり、人名が入っていたりして、現地の人には分かりづらい可能性もあります。なので結局は名前より味だと思いますし、名前はわかりやすければなんでも良いのかも知れません。

 

以上、世界で見つけたちょっと変な名前の寿司屋10選でした。