イギリスで暮らしていると、家での事情も日本とは色々違います。とにかく色んなものがよく壊れます。

その中でも特に困るのがよくお湯が出なくなることです。この度友達の家のお湯が出なくなったのを直してきたので、イギリスの湯沸しボイラー直し歴3年の私がやり方を説明します。

 

イギリスではだいたい家の中にボイラーがあってそこでお湯を沸かしていますが、お湯が出なくなったとき、そのボイラーのディスプレイにエラー番号が表示されます。

そのエラー番号を説明書などで確認すると、“Low pressure”(ロー・プレッシャー)と書いてあることがあります。

つまり、圧力が下がった。何の?とにかくこれが基準より低すぎるとボイラーが稼働しません。

 

British GasのWhen your boiler has no pressureのページにこのボイラーの圧力について詳しく書いてあります。抜粋すると

  • イギリスのボイラーではよく起きます。
  • 水圧が下がっているってことなので、1.0に上げます。
  • モダンなボイラーなら水圧ゲージがあります。
  • Fillingloopを使って冷たい水を巡らせることで圧力が上がります。

とのことです。

 

このプレッシャーというのは水圧のことみたいです。それを聞くとなんか危ないものじゃなさそうで安心ですね。

だいたいボイラーにはうちのようにディスプレイにプレッシャーが表示できるようになっていたり、アナログのメーターがついていてそこで見れたりします。

こんな感じで、ボイラーの適正圧力について説明書や、ボイラーに貼ってあるステッカーに書いてあるはずです。友達の家の場合は1.0-1.5barに設定しろと書いてあります。うちでも1.0まで上げろって書いてあって、BritishGasもそう言っているので1.0まであげればとにかくオッケーみたいです。

これが適正圧力以下になるとボイラーが作動しません。だいたい0.5とかを切ると動かなくなります。

 

そういう場合は“Filling loop”(フィリングループ)と呼ばれるバーがボイラーのどこかにあるので探します。

こんな感じでFillingloopと書いてある場合もあります。

 

うちのは書いてないけど、この白い両側のバーがそうで、両方を同時に回すとFillingloopが繋がって開くらしいです。

BritishGasは「開けるのに道具が必要なパネルとかは開けるな」って書いてます…。確かに。Fillingloopっぽいものがいくつかついてる場合もあるのではっきり書いてなければどれがそうなのか説明書読んだりネットで検索するのがよさそうですね。

 

このFillingloopというのを見つけたら、それを回して開けます。開けるとプシューッて音がするので、圧力計やディスプレイを確認しながら、それが既定の適切圧力まで上がるのを待ちます。十分に上がったらバーを閉めます。それで再び落ちなければオッケーです。また下がってしまう場合は何度かやって、それでもだめならちょっと長めに開けて、圧力が落ち着くようにします。

ディスプレイに圧力が表示されていない場合はリセットボタンを探します。うちの場合はディスプレイのすぐ下にちっこいボタンがあります。説明書に書いてありました。そこに0.Xbarみたいな感じで現在の圧力が表示されるので、それを見ながらバーをあけ、1.0barになるまで開けておきます。最適な圧力はボイラーによって違うので確認します。うちの場合はボイラーに1.0より上まで上げろと書いてありました。

 

さらに古いボイラーの場合はこのように管が全部むき出しになっています。

この上記の赤丸の部分を調整することで水が流れて圧力が上がります。

赤丸の部分を拡大します。

この金色の部分の丸いところに、マイナスドライバーを当てて回します。

管の方向に対して垂直になっている写真の状態が止まっている状態、これを90度回して管に対して平行にすると開きます。大家さんに言われた通り、このボイラーの場合圧力が2.0のところまで上げました。電源は入れたまま行います。

 

 

このFillingloopというのが見つからない場合は、メーカー名で検索したり、「メーカー名+Repressurise」(再圧力)で検索すると説明や、圧力の上げ方の動画などが出てきます。

自信がない人はまずは大家さんにボイラーのFilling loopがどこか、圧力をいくつまであげればよいか書くのが良いでしょう。

しかし動画とか見ても皆すぐFillingloopを回して~とか言ってて、Fillingloopってのがまず皆知ってる前提です。イギリスじゃ日常茶飯事だからみんな子供の時から知ってるんだろうか?? 学校で習うの?

 

これ日本でやったことなかったので結構怖いですけど、お湯が出ないと寒いイギリスではシャワーもろくに浴びられないし、すぐに直したい。

大家さん呼んだり業者を呼ぶのも大変なので、お湯が出ない時はまずボイラーの圧力をチェックしてみるといいですよ!

イギリスで暮らしてるとまじDIY(Do it yourself)精神が身につきますね。いちいち大家さんに電話するのもだるい…。だって毎日のように何かが壊れるから…。何でも自分でやってみるようになりました!