スコットランドハイランドといえば自然がいっぱいで有名です。

実はスコットランドでは北欧諸国のようにワイルドキャンプ(野営)が認められています。自然を享受するのは国民の権利という考え方ですね。

同じイギリス国内でもイングランドでは認められていないので注意です。以前は良かったみたいですが。

 

ワイルドキャンプのルール

ワイルドキャンプをする上でのルールはScottish outdoor access codeと呼ばれていて、

基本的なルールは

  • ゴミは持ち帰る
  • テントを張った跡や火を使った跡を残さない(地域によっては焚き火禁止)
  • 自然汚染をしない

などごく常識的なものです。

焚き火についてですが、焚き火はダメですと看板が沢山たっているような地域も多くあります。スコットランドは全土で風が強い地域が多く、焚き火は実際山火事の原因になったりして危険なので、私は必ず野営する時にはクッキングギア(キャンプ用ガスコンロ)を持っていきます。

そこで今回はキャンプをスコットランドで楽しむ、私が愛用するキャンプグッズと、キャンプスポットを紹介します!

 

私が愛用するキャンプ用品

クッキングギア

上記のクッキングギアですが、私はスコットランドでも人気の高いHighlanderの小型ギアを使用しています。すっごい小さいですが全然パワフル、小さいので倒れないようにだけ気をつけないといけませんが、女性の私としてはとにかくキャンプ用品は軽量さ命なのですごい気に入ってます。

使い方も超シンプル。ガス缶がそのまま土台になるので、挿して、ガス栓をあけながら、あとは付属の着火スイッチを押すだけです。

パスタも余裕で調理できました。

軽量にこだわるなら鍋なども軽量のものを用意し、フォークなどもプラスチック製などにすると良いでしょう。

私が持っているのはHighlanderのギアは日本のAmazonにはないみたいですが、似たようなのだとこういうのです。値段も同じくらいですね。

 

一人用テント

私はソロキャンプもするので、ソロキャンプ用のイビーと呼ばれる特別なテントを持っています。SnugpakのStratosphereというモデルです。これはホントに寝るためだけのテントで、Amazonのレビューでは棺桶と皮肉されていたほど狭いです。

この手前のやつです。私が小柄なのでリュックも中に入りますが、大柄の人はリュックが防水カバーつきじゃないと困ります。

でも重さは1kgくらいで、とても小さくて、軽さ重視の私としては最高です。でもホントに寝るだけになるのでテントの中で時間を過ごしたい人にはオススメしません。

サイズはホントに小さいです。1.5リットルペットボトルと比べてもこんな感じです。

ちなみにイギリスでは£110(1.7万円くらい)ほどでしたが

日本のAmazonでも同じくらいの値段で手に入るようですね。

でもこれはホントに特殊なのでテントで、一人用でももう少しスペースの確保できるものが欲しい人は、同じSnugpakでもInosphereというモデルが一回り大きくておすすめです。値段も重さも1.5倍になりますが。

でもどちらのモデルにしろ作りも細かいところまでよく考えられているし、とてもオススメです。

 

スコットランドのキャンプスポット

つづいてはスコットランドのおすすめキャンプスポットをオススメします。

スカイ島やその他西海岸に色々有名な場所はありますが…私のお気に入りはCairngorms National Park (Cairngorms 国立公園) です。イギリスで言う国立公園とは、自然保護区みたいなもので、別にゲートがあったり誰かがいて特別管理しているというわけではありません。

なのでナショナルパークと名前のついているところはたいてい、自然豊かで綺麗なところです。イングランドだと例えば湖水地方などが有名ですね。

Cairngorms National Parkへキャンプやハイキングにいく場合はまずAviemoreという街へ行くのがオススメです。グラスゴーやエディンバラなどの主要都市から、スコットランド北部の街インバーネスまでバスや電車がAviemoreまで出ているので、そこから山や湖の多いエリアに行きます。

スポットの探し方

しかしそこからはどこまでも山と湖が広がっている感じなので、どこでキャンプすればよいのか、どこへ向かえばよいのかが分かりません。ネットで情報を探しても、ここが名所みたいなのはあまり見たりません。実際どこを歩いても綺麗ですし…。

そこで私がよくやるのは、Googleマップを開き、ストリートビューモードで人が投稿した写真を見ることです。

こんな感じでストリートビューのオレンジの人アイコンを道路のないところに持って行くと、一般ユーザーの登録した写真が見られます。

これで適当に良さそうなところにドロップして下調べをすると楽しいです。

自分の脚で調べて発見するのが楽しいという人も沢山いるでしょうが、私は人生時間が限られているのでこの方法で見たいものを探して見に行くのが好きです。

ちなみに私が先週行ったところです。ずっとこんな感じの風景が5時間くらい続いていました。

目的地に設定した湖です。人もほとんどいなくてとても楽しかったです。ここはLoch Eanaichという湖です。Lochはスコットランド地方の言葉で湖の意味で、chはカ行とハ行の間のような感じで強く発音します。

こちらは去年秋に行ったLoch an Eileinです。ちょっとしたお城もあって綺麗です。

 

夏のキャンプの注意点

これは書かないわけにはいかないんですが、スコットランドの夏のキャンプで問題になるのが毎年夏に大量発生するMidges(ブヨ)です。特にスカイ島などは有名で、でも自然の多いところならどこでも発生します。

すごく小さい虫で、人間の排出するCO2に寄せられて来るので、顔を中心に集まってきて、刺します。これがホントに運が悪いとものすごい量が来て目も開けられなくなります。

だいたい夕方や明け方に現れるのですが、きちんとモスキートネットのついたテントがないと寝ることもできません。

暑いから外で適当に…なんていけません。

閲覧注意ですが、ホントに最悪こんな感じで発生します。

私も先週は明け方にテントをしまう際にこのビデオほどではありませんでしたがMidgesに襲われ、刺されて赤い斑点が沢山できてしまいました。刺されても蚊のようには痒くなりませんが、でもちょっと痒いです。

これはスコットランドで夏にキャンプする場合には知っておくべきことです。だいたい5-9月くらいまで毎年発生します。

こちらにMidgesを避ける方法がまとめられています。

紹介されている対策としては、

  • 真夏のキャンプを避ける。春、秋、冬、最悪夏の初めくらいまでにしておく。
  • Midges避けのスプレーを使う。Smidgesなど。
  • Midges対策用帽子をかぶる。顔を覆って守る。

などです。ホントにMidgesは遭遇するとやっかいなのでこのような対策をして、せっかくのキャンプが台無しにならないようにしましょう。

 

以上スコットランドでのワイルドキャンプについてでした!

ルールを守って安全に楽しく野営しましょう。