(虫の写真は掲載していないので安心して読んでください)

 

1、Clothes Mothとは

日本でもゴキブリや蚊など家に出てくる害虫が色々います。幸いイギリスにはゴキブリや蚊は少ないのですが、代わりに日本にはいない害虫が家の中に色々います。

その中でも特にウザいのがベージュの羽虫、Clothes Moth(服のガ)。正式名称はTineola Bisselliella、一般にCommon Clothes MothとかWebbing Clothes Mothとか呼ばれるらしいです。Clothes Mothでも通じます。

Clothes Mothはイギリスに住んでいるとだいたいそのうち遭遇します。飛ぶのでかなり目障りな虫です。体調は1cmくらいで、色はベージュ、頭が茶色です。特にイギリスやアイルランドに多くいるようで、お隣のフランスではあまり見かけないらしいです。

蛾なので触ると鱗粉がつきます。私は最初は見かけたらティッシュで殺してましたがそのうち面倒で手で殺し始めました…。気持ち悪いですが飛ぶと逃がすので。

私もこの虫に大変迷惑をし、調べたところ、イギリスではよくいる虫で、対策サイトが沢山ありました。そこの情報に従ったところ、それから一度も見ていないというほどではありませんが、数週間~数か月に一度見るくらいとか対策を取ってからはかなり減ってきています。今回はそのようなサイトでで学んだことをこの記事で紹介します。

 

2、Clothes Mothはどこにいてどう増えるか

Clothes Mothはその名の通り布を食べて生きます。特に動物性の布が好物なのでウールなど天然素材が注意です。なので洋服棚、カーペット、カーテン、ソファなどが一番怪しいです。また食べカスなども食べるのでキッチンの棚などにもいます。それからClothes Mothは暗く邪魔されないところを好むので、扉のあるタンス、棚の中に主にいます。

もしClothes Mothを見かけたら、そのような場所を点検する必要があります。放っておくとどんどん増え、見かけたら殺すでは追いつきません。本当に放っておくととんでもない数になって大変なことになった話も聞いたことがあります。早めに対処しましょう。

 

3、Clothes Mothが既に沢山いる場合

既に家がClothes Mothに侵されている場合、見かけたら殺すのも大事ですが、隠れているClothes Moth、幼虫、卵も見つけて殺す必要があります。

上記のような、洋服棚、カーペット、カーテンなどの布製品の多い場所、特に普段は閉まっていて暗い場所、そして食べかすの多いキッチンの棚などを点検します。

 

冷凍庫で殺す

もし卵を産み付けられているのを見たら、袋に入れて捨てるか、捨てたくなければ袋に入れて冷凍庫に入れますこちらのサイトでは48時間、こちらのサイトにでは徹底のため2週間凍らせろと言っています。

寒さに弱いのでそれで卵も全部死にます。大きい冷凍庫があるなら入るだけ服を一度凍らせるのもありです。

 

高温洗濯で殺す

冷凍庫が無理で、熱に強い服であれば55度以上の温度で洗濯すれば幼虫も全て死にます

この記事によると最近イギリスではエコ意識が高まって、選択に高温を使うことが減ってきているため、Clothes Mothが増えているらしいです。確かにうちでも基本は40度で洗っています。その温度では生き残ってしまう可能性があるということですね。

特にClothes Mothが好きなウールは高温で洗うことができません。ウール好きな人はより丁寧な対策が必要です。

 

Clothes Moth殺虫剤で殺す

またカーペットやカーテンなど丸洗いが難しいものがある場合は、Clothes Moth用のスプレーを使います

Amazon.co.ukでこのような商品が売られています。これは低温や高温で殺すよりは効果が低いですが、成虫はこれで死にます。

家のMothを一掃したいのであれば、窓を開け、服や布製品を全て並べてまんべんなくスプレーします。ペットには安全と書いてありますが、魚はダメみたいです気を付けてください。人間でもあまり吸うと喉が痛くなったり良くない感じがするので、必ず換気し、スプレーした部屋にはいない方がいいかもしれません。

私は一度増えてしまった時は、275mlのスプレーを丸ごと使って、家中の服、カーテン、カーペット、ソファなどあるゆる布製品をスプレーしました。空いた棚の中もスプレーをして掃除しました。これで隠れていたMothが出てきたり、その場で死んだりします。

臭いはラベンダーっぽい臭いなのでしばらく残りますが不快なにおいではありません。Clothes Mothはラベンダーが苦手なので他の対策グッズもだいたいラベンダーの香りです。

 

害虫駆除プロに頼む

また本当に手におえない、緊急事態となってしまった場合にはプロの害虫駆除を頼むという方法もあるようです。そこまでいかないことが理想ですが、そういう選択肢もあるということで。

 

4、Clothes Moth対策グッズ

防虫剤・防虫グッズを常備する

家のClothes Mothを減らすことができたら、また増えないように対策が必要です。

Clothes Mothはラベンダーとシダの木が嫌いで、シダの木のハンガーやハンガーにつけるループ、ラベンダーの香りの防虫剤、などがあります。

私は上記のスプレーと同じブランドの防虫剤を吊るすものと、タンスに入れるようの両方を使用しています。Amazon.co.ukでも売られています。

昔は寒い冬はいなかったようですが、今は暖房があるので一年中いるみたいです。なので一年を通して対策する必要があります。

他にも徹底するなら、シーズンが終わったら着ない服は洗って真空パックに保存するという人もいます。

 

Clothes Mothが好きな物を減らす

そもそも家の布製品が多ければ多いほど、Clothes Mothが増えやすくなるので、Clothe Mothを減らすなら布製品を減らすことが大事です。着ていない服は持たないのが良いでしょう。本当に必要な服だけを買い、めったに着ていない服は手放す、ミニマリスト的感じでいけばMothのリスクは減らせます。

他にもMothを重点に置くなら、服以外の布製品を減らすことが大事です。布製品は温かみがあってインテリアは大事な役割を果たしますが、イギリスでは残念ながらMothのリスクがあります。

布製のカーテンではなく木製やプラスチックのブラインドを使うというのもいいかもしれません。最近は電動ブラインドなど便利なものも増えていますし。

またカーペットは布なので、カーペットではなくフローリングの床にするのも良いでしょう。私は以前はカーペットの床って暖かくて見た目も着心地もよくていいなぁと思っていましたが、このMothのことを知ってからは絶対に選ぶならフローリングにしようと思うようになりました。

買う時はウールではなく化学繊維の服や、高温で洗えるコットンなどの素材にする、という対策も考えられます。ウールはオシャレで伝統的な素材ですが、イギリスは元々羊が多くて、ウール製品が広まっているので、このようなMothが増えてしまったのかもしれません。化学繊維は安く買えますし、Moth対策としては良いでしょう。コットンもさわり心地がいいし、高温で洗えるのでダニ対策などにもなりますし、良いと思います。

それから、これはこの害虫に限らず効果があると思いますが、洋服などから落ちた埃が溜まらないようにこまめに掃除することも大事です。私は最近ロボット掃除機を買い、毎日床掃除をしています。

 

まとめ

  • 冷凍庫や高温洗濯でMothを殺す
  • Moth用の殺虫剤、防虫剤を使う
  • 布製品を減らす

このへんがClothes Mothの大事な撃退・対策方法です。

 

以上Clothes Mothとその対策でした。このような方法でうちではMothをかなり減らすことができて、未だに時々見かけますがもとに比べれば確実に減りました。初めて見た時に私はClothes Mothをよく知らなかったので外から入ってきているのかなと思って換気扇にフィルターを付けたり色々しましたが、効果はなく、きちんと調べて対策を行うことが必要でした。

日本人の皆さんはこの蛾をほとんど知らないと思うので、ぜひこのような方法で撃退してください!他にも効果的な方法があればコメントで教えて下さると嬉しいです。