今、日本のついて世界の若者が最もよく知っているものと言えばアニメ。

私の暮らすイギリスで、日本人ですと自己紹介すると、ホント!? 私日本が大好きなの! アニメをいつも見てて! と言われることもよくあります。

しかしそんなアニメが大好きな海外で暮らす外国人は、日本人からきちんとした日本語を習ったり、日本での生活の中で色々覚えたわけでもなく、アニメで聞いたランダムな日本語を覚えてしまって、それを日本人に披露してくれたりするのですが、それがちょっと変な日本語のことが多いです。

そしてせっかく日本人の友達ができたから、知っている日本語を使ってみよう! と勇気のある外国人たちが日常会話にランダムなアニメで覚えた日本語を織り交ぜてくるのがちょっとおもしろいので、私がアニメ好き外国人からよく聞く、アニメから学んだであろう日本語をご紹介します。

 

1、Nakama 仲間

アニメでよく使われる言葉です。一緒に戦う、旅をする、冒険をするような「仲間」にあたる良い英語の表現がないので、よく英語版の翻訳では「仲間」と”Friends”と訳していて、「僕達は仲間だ」 -> “We are friends”みたいな感じになっています。

しかも友情系、青春系、冒険系など様々なアニメで仲間という言葉は繰り返し、特に印象深いシーンで使われるため、「友達」という言葉を知らないまま、Friends  = Nakamaと覚えてしまい、いきなり “I’d like to be your Nakama!”(仲間になって!)とか言われたりして大げさだな〜っとちょっと笑えます。

 

2、Meshi 飯

これはメシの訳し方として、mealとかfoodとかriceというのは間違いではないのですが、アニメで出てくる荒っぽいキャラクターが言うのは良いとして、現実世界で日本語の拙い人がこれを言ったらちょっとおかしいです。お前土方の兄ちゃんか!ってなります。

可愛い女の子が “Do you want to go for Meshi??”とか言われるとラフだな〜って気持ちになります。

Nakamaと合わせてこれを言う人はOne Pieceを見ているのかな……と思います。海賊みたいに喋るのやめてちゃんとして日本語覚えて! って言いたくなります!

 

3、Toka Kokan 等価交換

これは鋼の錬金術師でキーとなる概念、「錬金術は等価交換」という物語の肝ですが、これを友達が英語字幕でアニメを見ていながら、この言葉だけは日本語で覚えたらしく、日常的に使ってきて面白かったですw

私がご飯を作ってあげたら、その後友達が「お皿洗いはやるね、Toka Kokan!」 なんて言い出しました。確かにそんな感じで使いやすい言葉かも知れませんが、日本語では使いませんねw

 

4、Omae wa mou shindeiru お前はもう死んでいる

これは北斗の拳で超有名なセリフですね。北斗の拳はヨーロッパで非常に人気が高く、このセリフを日本語で覚えている人がかなり多い印象です。

唐突にこれを言ってくる人が結構いていきなりすぎて笑います。これは日常生活でそんなに使える言葉ではないので単に響きが好きなんでしょうか。

特にヨーロッパ南部の地域の人が北斗の拳を見て育ったという人も多く、本当に沢山の人が知っているみたいです。

 

5、Moshimoshi もしもし

これは日本人が電話口で使う挨拶ですが、英語などの言語では、普段使う挨拶と同じHelloなどを使うので、日本人がアニメなどの中で、電話に出るときにだけ使う挨拶というのが面白く感じるようです。

またこのもしもし、の音の感じも可愛いと思うらしいです。なのでそれを気に入って、なぜか私の友達で仲良い友達と日本人でなくてももしもしと言っている人もいます。

確かに言われてみれば、他の言語では電話で話すときにだけ使う挨拶というのはあまり聞いたことがありませんね。日本語を使っていても当たり前で気づかないことを他の人から指摘されるのも面白いです。

 

まとめ

こんな感じでアニメでよく聞く単語やセリフを覚えてしまうという外国人は多いようです。でも言語の勉強の入りっていうのはそういう少しの丸覚えから始まると思うので、それで日本語に興味を持って勉強を始める人もいるでしょう。

逆に日本人でも映画や歌の有名なフレーズなどを色々覚えていくうちにその言語に興味を持って勉強し始めるということがよくありますね。

明らかにアニメから覚えたなという日本語を使っている人も多いですが、きっかけとしてはそれでいいのかなって思います。