日本では認可されていない、避妊手段である避妊用注射のデポ・プロベラ。
一定のパートナーができ、コンドームを毎回使うのは煩わしいし、失敗などもありあえるし、買うのも大変。なので他の避妊方法を検討し、毎日ピルを飲むのは私の性格上無理だと思ったので、それ以外の避妊方法を探していました。
友達の勧めで、イギリスでは使えるデポ・プロベラを使ってみることにしました。
これは三ヶ月に一回注射をすると、避妊効果が続くというもの。
ピル以外の避妊方法では、ポピュラーなものだとこの避妊注射、腕に埋め込むインプラント、子宮に器具を入れるIUS(避妊用コイル、日本では避妊リングと呼ばれている)などがあります。このうち日本で認可されているのはIUSのみです。実は結局今回注射をやめて、このIUSに切り替えました。
その理由と経緯をご紹介します。
1,避妊注射デポ・プロベラをやめた理由
性欲が落ちてセックスを楽しめなくなったから
これが一番大きかったです。
他にも注射を使うデメリットは色々あったのでそれも追ってご紹介しますが、私が一番辛かったのがこれです。また彼氏にも他の方法に変えて欲しいとお願いされました。
避妊注射は三ヶ月避妊効果が続きますが、実は初めて一ヶ月くらいから、明らかに性欲が衰えたのが分かりました。
単にしたくなくなったというだけではなく、だんだん濡れなくなり、一時は全く濡れない、ローションなどを使用しないと痛くて性行為に全く及べない状態となりました。
最終的には彼氏に求められるのが苦痛になっていまい、このままではカップルとしてやっていけないと思いました。
これはホルモンを使用するタイプの避妊方法では起こり得るデメリットですが、避妊方法によってホルモン量が違うのでこの影響も変わります。
でも私にははっきりとその違いが現れてしまったので、パートナーとのセックスを安心して楽しむために避妊をするというのがメインポイントの人にとっては大きなデメリットになりえます。
そのため私は切り替える避妊方法ではこの影響の少なさを重視しました。
2,その他のデポによるデメリット
不正出血
これは他の避妊方法でもごく一般に現れるもので、デポだからというわけではありませんが、私はこれがストレスだたのできちんと書いておきます。
医者にも最初の数カ月は不正出血があるからって言われましたが、私の場合最後の方はごく少量でしたが、9ヶ月目までずっと続きました。後で知ったんですが病院に行けば相談に乗ってくれたみたいんなんですが、ごく少量だったので行きませんでした。
でも下着が汚れてしまって洗わなきゃいけなかったり、人の家に泊まる時は心配だったりずっとストレスでした。
しかし逆に、ホルモンによる避妊方法の場合ではしばらくすると生理が完全に止まるという人もいて、これは全員じゃないので止まればラッキーということなのですが、(止まっても妊娠可能性などの問題はないらしい)デポ・プロベラの場合半数くらいは止まるらしいです。
3ヶ月に一度病院に行かないといけない
デポ・プロベラの効果が続くのは12週間、約3ヶ月なので3ヶ月ごとに病院で打ち直してもらう必要があります。3ヶ月に一回くらい全然、と思っていましたが、実際やってみると結構大変でした。
イギリスでは病院は平日昼間しかやっていないので、仕事を調整して行かないといけません。上司には3ヶ月に一度病院に行く用事があると言って、それ以上詳しくも聞かれなかったので良かったですが、3ヶ月に一度だけでも結構大変でした。
ちょうどその週に行かないといけないので、旅行に行きたい時なども考えなくてはいけません。
今回切り替えたIUSは一度入れれば5年使えるので、ここもポイントが高かったです。
妊娠可能になるまで時間がかかる
経口ピル以外の、避妊効果が長く続くタイプの避妊方法の中でも、避妊注射だけはやめてから妊娠可能になるまでの期間が長いです。他の物は経口ピル同様やめればすぐに妊娠可能になりますが、これは体内に成分が残るので、長い人だと元に戻るまで一年かかる人もいるそうです。
私は今28歳で、彼氏がまだ学生なので妊娠は今の所考えてはいませんが、彼が社会人になりしばらくしたら遠くない未来に子供を持ちたいと考えているので、一年かかることもある、その期間もはっきりしないとなると、近いうちに子供を持つかもと考えている人にとっては合わないと思います。
これは私は来年には、とは思っていないので大きなデメリットではありませんでしたが、どちらにしろしばらくしたら他の方法に切り替えないといけないと思っていたので、後押しするポイントとなりました。
3,そもそもなぜデポを選んだか
注射というのが気軽な感じがしたから
以前毎日飲むタイプのピルは使ったことがありましたが、今回毎日の負担がない避妊方法を、と思った時、インプラントやIUSなどは体内にデバイスを入れるものだったので、体に何か入れるというのがなんとなく怖くて、効果が何年も続くというのも怖くて、敷居が高く感じました。
それに比べ注射だと特別なものでもなく、効果も3ヶ月しか続かないのでいいかなと思いました。でも今回お医者さんと話したり、さらに自分でも調べてみると、体内にデバイスを入れるほうが、直接作用するためホルモンの量が少なく、デメリットも注射に比べて起こりづらいということが分かり、変更することにしました。
しかも今回選択したIUSは子宮に入れると言っても、メスを使って埋め込むとかするわけではなく、ただ単に外から挿入するだけ(中でデバイスが開いてT字になり出てこないようになる)で、手術みたいな大げさなものでもありませんでした。
そういう誤解もありなんとなくで、友達も使っていたし、デポ・プロベラを選んだという感じです。でも私は合わなかったのでIUSに変更することにしました。
まだ挿入して数週間なのでしばらくしてから詳しくIUSについて、なぜIUSを選んだのか、また挿入後の経過などを別の記事でお伝えしたいと思います。
4,デポ・プロベラを検討している人へ
別に私はデポ・プロベラは辞めたほうがいい!とは思いません。避妊方法はだいたいホルモンの量や種類、それを適応する方法が注射や挿入型デバイスなどの違いがあるだけで、作用する仕組みは似ています。
なので自分の状況や好みによって色々試して合うものを見つけるのがいいと思います。年齢や遺伝などによって使えるホルモンの種類が違う場合などがあるので、様々な選択肢があるのはいいことです。
それぞれホルモンの影響を受けるパターンも違うと思います。私の様に明らかな影響を受けてしまうため、よりホルモン量の少ないものを選ぶ(ホルモンを使わないコイルもある)人もいると思います。
また私のように日本国外に住んでいれば、その国ごとに認可されている避妊方法も違うはずです。イギリスはかなり多くの避妊方法が認められていて、それぞれが自分に合った避妊方法を選べるのでそれもいいと思います。逆に日本の様にあまり選択肢がないのも、日本人に合ったデメリットの少ない方法が選ばれているとも考えられるし、実際今回日本でも認可されているというのも後押ししてIUSを選びました。
でもデポ・プロベラを何年も使っていてずっと満足している人も沢山います。日本でも使えるようになるかは分かりませんが、私の上げたようなデメリットがあることを踏まえ、それでも自分に合っているという人は使ってみるといいと思います。
コメントを残す