英語は日本語と大きく違う言語なので、日本語を母語とする私達がそのまま言うと間違った表現というのが沢山あります。意味は分かるけど、単に間違っているというやつですね。

その中でも日常生活の中で日本人がつい言ってしまいがちな間違った英語を挙げます。

 

1、Take out(テイクアウト) -> Take away(テイクウェイ) 「持ち帰り」

これめちゃめちゃ間違いやすい英語ですね。Take outでも分かってくれるかもしれませんが…。ファーストフードなどで持ち帰りをする場合は正しい言い方は「Take away」です。まぁこれは注文の時に向こうがTake away?って聞いてくれると思うのですぐに慣れそうですね。でもやはり学生としてファーストフードを頻繁に使っていた身としてはついつい言ってしまう言葉です。

 

2、Today’s *** -> *** of the Day 「本日の○○」

これもレストランでの話ですが、よくメニューに「シェフのおすすめパスタ」とか「本日のスープ」とかあるじゃないですか。日本でもなんか「Today’s なんとか」とか書いてある気がするんですけど、現地では「なんとか of the Day」になります。

これを知らなかった頃、日本で外国人の友達と居酒屋に行った時、「これなんて書いてあるの?」って「本日の魚」が読めなくて聞かれて、「Today’s fish」って答えたら「そりゃよかった、昨日の魚じゃ嫌だもんね!」って言われました(笑)

なので外国人の友達を笑わせないように気を付けましょう!

 

3、Sorry -> Thank you 「すみません」

これ日本人がめちゃくちゃ間違える上にすごいおかしい英語です。

日本語で、すみませんという本来謝罪の言葉が感謝の言葉の代わりとして使われているので、それをそのまま訳してThank youと言うべき場面でSorryと言ってしまう日本人が沢山います。これ言われると「え?なになに?なんで?」ってかなり混乱します。

すみませんというのもそもそも相手が自分にしてくれたことの負担に対しての謝罪で、奥ゆかしい日本独自の文化に基づいた言い方です。

なんかこう、微笑みながらすみません、というような場面ではたいていThank youのことだと思われます。というかそもそも英語でSorryというのが日本人が思っているより使われる機会が少なくて、相手に本当に迷惑をかけた時にしか言わない方が良いです。

たとえば物をもらった時、手伝ってもらった時、「ああ、どうもすみません(にこにこ)」みたいな場面でSorryと言うと「え、あなた今何かしたの?」みたいななります。

また日本では非を認めて謝るというのが良いこととされていますが、欧米の文化、これも国によってですが、基本的に謝罪というのは自信のなさの表れというか、日本人が思っているよりずっと敷居の高い行為になっています。なので言いまくってるとホント変な人になってしまいます。

なので日本人はSorryをなるべく使わないように気を付けた方が良いです。

 

4、否定疑問文でのYes/No

これも英語初心者が陥りがちなミスですが、日本語と英語ではYesやNoの意味がちょっと違います。

日本語の「はい」は「あなたが言ったことは正しいです、あなたの言った通りです」

という意味ですが、

英語の「Yes」は「私はします/私はしました」

という意味になります。

 

例を出すと、「チョコレート好きじゃない?」(Don’t you like chocolates?)

で、自分がチョコレートが嫌いだった場合

日本語での答えは「はい(あなたの言ったことは正しいです)」

しかし英語での答えは「No(好きではありません)」になります。

 

つまりこのNoは「I don’t like chocolates」の don’t の部分を表していることになります。アジア圏では基本的に日本と同じで相手への同意や反対を表すので中国人なんかも同じ間違えをしてしまいますが、これ間違えるとかなり混乱します。

文化的に、アジアでは相手を重きを置き、欧米では自分の重きを置いているということでしょうか。なので英語で話す時は、相手が何を言おうが自分が好きなのか、嫌いなのかそこを言わなくてはいけません。なのでこの例の答えは「No」になるのです。

「チョコレート好き?」という質問で、自分がチョコレートを好きだった場合は、日本語でも「はい」英語でも「Yes」なので簡単ですが、その答えには実際は日本語は「はいあなたの言った通りです」しかし英語では「好きです」という意味が込められています。

でもこれも自分が好きなのか、嫌いなのかを答えればよいのだということに慣れてしまえばできるようになります。逆にこれに慣れると日本語で間違った答えを言って人を混乱させる危険性があります。

イギリスに住む私と、ドイツに住む私の妹が実家に同時期に帰った時、ご飯を食べていて、母が「まだ終わってない?」と言われて、二人とも食べ終えていたのですがそこで二人とも英語式に「うん」と答えました。なので母は終わってないと思っていつまでも待っていたという話…。

毎日の生活で使う言葉だからこそ間違えてしまいますね。

5,青信号をBlueという。

日本語では緑のことをしばしば青といいます。これは昔日本語に緑という表現がなかったからで、若い人のことを、緑の葉に例えて青いと言ったりしますよね。しかし英語にそのような表現はありません。そのため、信号の進んでいい色は緑です。Green lightと言わないと通じませんが、日本人はついつい「あ、青になったよ」なんて言ってしまい笑いを誘います。

まぁこれは日本語の表現の話とかに広がったりするかもしれないので楽しいですけど、やっぱり正しい英語はGreenなので気をつけたいですね。

 

でもこういう言葉が使えるようになってくると英語が話せる!という感じがして楽しくもなります。間違えながらだんだん慣れるものだと思うので、周りの人の英語に注目したり、相手の反応を見ながら自然な英語を学びましょう。