英語のappreciateは「感謝する」という意味で中学校でも習う基本的な英単語です。
実際に英語圏では日常的によく使われます。”I deeply appreciate”など、Thank you以外に感謝を伝えるバリエーションとしても大切です。
しかし実はappreciateにはもう一つ意味があります。それは「認知する」という意味です。
これは私も実はよく知らなくて、イギリスの会社で同僚から言われて「感謝する」という意味で理解しようとして意味が分からず困りました。
同僚に言われた状況はこうです。
私は病欠で一日仕事を休みました。次の日会社に行くと人事の人から
“I appreciate you are off sick today”
と始まるメールが来ていました。
これをappreciate = 感謝すると解釈して読もうとすると
「私はあなたが今日病欠なことに感謝します」となり、え、私がいなくて良かったってこと?私あなたに何かしましたか?となってしましますが、
よく意味が分からなかったので別の同僚に意味を聞いたところ、それは「あなたが休んだことを認知し、ノートしましたよ」っていうような意味だと教えてもらいました。
教えてくれた同僚はシンガポール人で英語のネイティブですが、シンガポールでは特にそのような言い方はしないそうです。
これを理解してから実はたまにそっちの意味で使っている人がいるんだなと気づきました。
たぶんこれはrecogniseとか、I got it とかよりフォーマルな言い方になるので使う人を選ぶかもしれませんが、例えば会社の弁護士と話をしている時にもこの単語が出てきました。
もしかしてこんなことになって○○の申請間に合わなくなるってこととかないよね?と会社の人が弁護士に最悪の場合の話をしたときです。弁護士が、
“I appreciate the alarm”
とメールで使っているのに気づきました。
ここではこれは「そのような警告的状況(=悪い可能性)があることは理解しています」と言うように訳せると思います。
つまり、状況を理解し、それを認知するというのがappreciateの二番目の意味です。
appreciateの一つ目の意味とはだいぶ違う意味になるので、これを理解せず「感謝する」だけで理解しようとすると、私の病欠の話のように、かなり意味の分からない文脈になっています。
英語にはこのように二番目の全然違う意味になる言葉が沢山あるので、うっかり知らなかったということもよくあります。ネイティブと会話していて、あれ今の文章何を言いたいのかよく分からないな、ということがあればそのように二番目の意味を使って伝えようとしているのかもしれません。
そう思ったら辞書を引いてみたり、周りの人に聞いてみるのが大切ですね。
英語は日々勉強です!
コメントを残す