東京にいた頃は、小平の武蔵野美術大学に通っていて、写真ゼミに所属していたこともあり、DTP、印刷関連のことには割と縁があり、詳しいつもりです。

そしてこっちの大学に通う時に、奨学金の応募でポートフォリオが必要になったので、その写真ゼミの頃の作品を印刷しようとしたんですよ。

印刷機にはインクジェットとレーザープリントというのがあって、レーザーの方が速くて安い、オフィスにあるようなやつです。しかし、インクジェットの方がずっと色味がはっきりするので、ポートフォリオのような大事な写真を刷るなら絶対にインクジェットがいいです。

で、やっと完成したポートフォリオを印刷しようと、インクジェットの印刷をやっているエディンバラのお店をググったら…。出てこない…。

とりあえずフォトプリントとかやってるお店に行ってみて、聞いてみるとうちはレーザーだけと言われる。

もう一件行っても同じ。

そこでインクジェットで刷れるお店を知らないかと聞いてみたところ、展示用の作品を制作してるアトリエがあるからそこが何かやってるかも…と言われて行ってみたら、確かにそこでは展示用の写真のインクジェットプリントをやっていたんですが、A1以上の大判印刷だけ。

私のポートフォリオは郵送用でA4です…。

その後も大学の印刷コーナーに行ってみたり、手当たりしだいプリントショップを見つけては行ってみて、色々聞いてみて、結局いくつか大判印刷のインクジェットをやっているというだけでした。

なぜ??

お店ではさんざんインクジェットプリンターを売っているのに??

残念なことに、その時友人にもプリンターを持っている人はいず、まぁ一年だけのデジタルメディア学科の学生がほとんどだったのでそうなりますよね。ムサビの時はDTPの授業とか多いし、割と伝統的なデザインを大事にする学校だったから印刷する機会が沢山あってプリンター買ったけど…エディンバラ大学の私の通ったコースはデジタルでできることは全部デジタルでやろうっていう学科だったから…。

というわけで、まじで血眼になり探したんですけど、インクジェットプリンターで印刷してくれるお店はとうとう見つかりませんでした。大判印刷できるところで印刷して切るという方法もありましたが、料金もすごかったのでちょっと貧乏学生にはできない方法で…。

結局その時は、ポートフォリオの送り先は日本だったので、実家の母にお願いして、実家のインクジェットプリンターで印刷してもらい、製本までしてもらいました。母でもできるやつってことで簡単な製本テープでの製本になりましたが…。

一応写真ゼミで、製本もやったので、もっとガチな製本もできるのに私…。

これムサビ時代に手作業で製本したやつです。奨学金用みたいなガチなやつは、ここまで立派なハードカバーじゃなくても、いい製本したかったのにー。

まぁでも作品が写真なので、製本より、作品の印刷クオリティの方が大切だと思って、母にはプレッシャーをかけて申し訳なかったんですが、印刷してもらいました…。

 

しかし、今日気づいたんですけど、

イギリスのAmazonで売ってるようなインクジェットプリンター、めちゃめちゃ安い。£40あれば買える。日本でもそうですけど、プリンターって初期導入費用は安いんですよね。

正直、イギリスにいる間に印刷とかほぼする予定がなかった。でもこのような状況だったら、もし印刷するって先にわかっていれば、買っておけばよかった。

今回のポートフォリオ事件では締め切りも迫っていて焦っていて、気づかなかったけど、ホントにそうすればよかったですよ。

そしたら自分の目で印刷結果を確認できるし、製本もできるし…。まぁ無事奨学金は取れたので結果としてはいいんですけど。

 

というわけで、イギリスでインクジェットプリンターで印刷したい場合は、プリンターを買うのが一番安くて早いです。エプソンやキャノンなど日本でお馴染みのメーカーのものも人気なので買いやすいと思います。

ホント焦りましたー。